NECとF5、省電力プラットフォームを用いたSAPシステム最適化で共同検証を実施


検証システムの構成

 日本電気株式会社(以下、NEC)とF5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5)は6月15日、省電力プラットフォームを活用したSAPシステムの最適化について共同検証を実施したと発表した。

 今回の共同検証では、NECの省電力サーバー「Express 5800/ECO CENTER」および統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」と、F5のアプリケーションデリバリコントローラ「BIG-IP Local Traffic Manager(以下、BIG-IP LTM)」を使用。Express 5800/ECO CENTERにSAP ERPのアプリケーションサーバーを構築し、SAPシステム利用者のアクセスをBIG-IP LTMで負荷分散する環境を構築。各アプリケーションサーバーにかかる負荷は、WebSAMで監視し、サーバーリソースの割り当てや、構成の変化をBIG-IP LTMに通知し、その時々の構成に応じてシステム負荷を平準化することで、最適なシステム構成を実現したとしている。

 省電力サーバーを採用したほか、WebSAMによるサーバーリソースの最適化、BIG-IP LTMによるシステム負荷の平準化によって、すべてのサーバーを稼働させることなく、必要最小限のシステム規模での運用が可能になっているのが特長。また、システム動作をあらかじめシナリオ化することで、自律的な動作にも対応できるとしている。

 今回の検証結果については、6月末にNECのサイトで公開。そのほか、SAPの共同検証センター「COIL Tokyo」で開催されるセミナーでも紹介される予定。



(福浦 一広)

2009/6/15 18:00