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米AdobeリンチCTOがみせるデジタル新時代−Adobe MAX Japan 2009基調講演


米Adobe CTO兼エクスペリエンス&テクノロジー部門担当上級副社長のケビン・リンチ氏
 アドビシステムズ株式会社は1月29日、開発者向けカンファレンス「Adobe MAX Japan 2009」を開催。基調講演には、米Adobe SystemsのCTO兼エクスペリエンス&テクノロジー部門担当上級副社長であるケビン・リンチ氏が登壇し、同社が考えるデジタル新時代のプラットフォームをデモを交えながら紹介した。

 デジタル新時代におけるソフトウェア業界のトレンドとして、リンチ氏は「クライアント+クラウド」「ソーシャルコンピューティング」「デバイス+デスクトップ」が存在すると指摘。Flashプラットフォームがこうしたトレンドを実現する上で有効なものであることを事例を挙げながら紹介した。

 まず、クライアント+クラウドについては、「クラウド側にあるサーバーのリソースだけではリッチな環境は作れない。クライアントのパワーを活用することが重要」と、先日発表されたFlash Player 10を紹介。「Flash Player 10では、新しいテキストエンジンや3Dエフェクト機能、イメージングなど、さらに表現力が豊かになっている。公開から2カ月で普及率が50%を超えており、多くの人が利用可能な状態になっている」と、リッチな表現力をすぐに利用できることを強調した。

 Adobe AIRの最新版でもFlash Player 10をサポートしており、こういったリッチな機能が使えるとリンチ氏は紹介。「AIR 1.5ではWindowsやMacに加えて、Linuxにも対応。同一アプリケーションがマルチプラットフォームで利用できる環境がさらに整っている」と、紹介。Linuxベースの独自OSを搭載したMIDでAIRアプリケーションが動作する様子を見せるなど、AIRでアプリケーションを開発するメリットをあらためて紹介した。

 クライアント+クラウドの事例として、New York Timesが提供しているAIRアプリケーション版の「International Herald Tribune」を紹介。実際に発行されている紙面と同じ記事が読めるほか、最新の情報、画面サイズに応じた記事の表示、マルチメディア広告、インタラクティブなクロスワードパズルなどが紹介された。


AIR版のInternational Herald Tribune。ウィンドウサイズに応じてサマリの表示内容を変えるなど読みやすいレイアウトにできる 紙面全体をプレビュー表示することも可能

紙面と同じように、記事中に広告を入れることもできる 広告をクリックすると動画コンテンツが表示される

設問を選択すると該当個所にフォーカスがあたるインタラクティブなクロスワードパズル Linux互換OSが動作するMIDでも同じように記事が読める

 ソーシャルコンピューティングでは、開発中のAdobe Waveを紹介。Adobe WaveはWebサービスの更新情報をデスクトップに表示するアプリケーション。SNSなどと組み合わせることで、友人からの通知などを手軽に確認できるのが特長となっている。また、日本での活用例としてニコニコ動画も紹介された。


 デバイス+デスクトップでは、携帯電話の重要性をあらためて強調した。「インターネットに接続しているデバイスを見ると、半数以上が携帯電話からで、PCは少数派だ。アプリケーションをデザインする上で、携帯電話といったデバイスを意識する必要がある」と、デザインそのものの変革が求められていると説明。さまざまなデバイス上でRIAを体験できるようにする取り組み「Open Screen Project」に積極的に取り組んでいると紹介した。

 基調講演には、Flash Lite搭載携帯電話を累計1億2000万台を販売したNTTドコモ執行役員 プロダクト&サービス本部 プロダクト部長の永田清人氏も登壇。Open Screen Projectに参加している同社が考えるAIR対応携帯電話の活用法などが紹介された。


AIRを使うことで表現力が豊かな企業アプリケーションも開発可能 電波が通じない地下鉄で使えなかった携帯電話もオフライン対応のAIRを利用することで情報表示も可能になる

対戦ゲームなどもデバイスの壁を超えて利用することも 携帯電話とPCでアルバムを共有できるアプリケーション。ひとつのアルバムにさまざまなデバイスからアクセスして完成させるといった使い方もできる

 最後にリンチ氏は、「われわれの将来にはさまざまな革新があり、非常にエキサイティングだ。ソフトウェア業界が次世代を切り開いており、皆さんもこういったトレンドを活用し、デスクトップ、デバイス、インターネットを超える未来を作っていただきたい」と述べた。



URL
  アドビシステムズ株式会社
  http://www.adobe.com/jp/
  Adobe MAX Japan 2009
  http://jp.max.adobe.com/


( 福浦 一広 )
2009/01/29 18:40

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