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OBCとセールスフォースが提携、業務ソフトとSaaS型CRMの連携を図る |
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奉行 V ERPシリーズで持っているデータを、情報系のCRMやSFAへ持って行くためのツールとしては、テラスカイのSaaS型システム連携サービス「SkyOnDemand」を利用する。SkyOnDemandは、企業内にある情報システムと社外にあるSaaSアプリケーションとの連携を提供するソリューションで、Salesforce CRMにはすでに対応。今回は、これと奉行 V ERPシリーズを連携させるためのアダプタを開発するという。 ユーザーはこれによって、「例えば、OBCの販売管理システム『商奉行』のデータをそのままSalesforce CRMの見積もりや受注で活用するといった、マスターデータの統合用途で利用できるほか、売り上げの確定データを使って、予実管理のダッシュボート的に活用することも可能」（OBC 開発本部 ICTセンターの日野和麻呂部長）とのこと。 なおOBCとの提携について、セールスフォースの代表取締役社長、宇陀栄次氏は、「ERPは、国ごとの慣習や税法があり、スケールメリットが生かせるSaaSにはフィットしないのではないか。そうした中で、日本のERPのトップベンダーであるOBCと提携したいと考えて、提案していた」とコメント。「さまざまな意味でDNAはかなり違うが、両社の製品・サービスが融合することで、非常にいいソリューションができそうだ」とも述べ、今後の展開に期待を示している。 両社では製品の連携以外にも、協業の一環として、両社で営業案件の共有プロセスを強化するなど、販売面での協力も実施する。会計システムだけで8万社というOBCの顧客に向けてセールスフォースから働きかけるほか、「当社もおぶさるだけでなく、自身のカバーしている顧客にも、一緒にOBC製品を提案したい」（宇陀社長）とした。また、販売にあたっては、既存のパートナー経由の販路を保持する。両社で共通するパートナーも多いことから、今回の連携強化や、ほかのソリューションとのさらなる連携などによって、「パートナー自身のビジネスが拡大する可能性もある。そういったところも大きな狙い」（宇陀社長）との考えを示している。 一方、OBCの代表取締役社長、和田成史氏も、「両社には、多数の協力パートナーがある。さらに拡販しながらお互いの強みを生かして進んでいきたい」と述べ、パートナーとともに、協力関係を築いていく考えを明らかにした。 ■ ＵＲＬ 株式会社セールスフォース・ドットコム http://www.salesforce.com/jp/ 株式会社オービックビジネスコンサルタント http://www.obc.co.jp/ ニュースリリース http://www.obc.co.jp/news/release/news_081015.html ■ 関連記事 ・ NTTソフトとテラスカイ、SaaS型システム連携基盤「SkyOnDemand」（2008/08/28）
（ 石井 一志 ）
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