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Crossbeam 社長兼CEOのピート・フィオーレ氏
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クロスビーム・システムズ・ジャパン 日本地域代表となる水本光昭氏
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セキュリティプラットフォームを手がける米Crossbeam Systems(以下、Crossbeam)は5月30日、日本市場への事業展開を強化すると発表した。日本の経営部門を統率するため、セキュリティ業界に造けいの深い水本光昭氏を日本地域代表に任命。セキュリティソフトを提供するISV各社とのアライアンスも締結し、日本市場への本格アプローチを開始する。
発表会には、Crossbeam 社長兼CEOのピート・フィオーレ氏や水本氏のほか、アライアンスを締結したチェックポイント、日本IBM、トレンドマイクロ、ウェブセンスからも責任者が登壇し説明を行った。
Crossbeamは、2000年に設立された企業。次世代UTM(統合脅威管理)を実現するためのハードウェアプラットフォーム「Next Generation Security Platform(以下、NGSP)」を主力製品としている。同プラットフォームにはネットワーク装置とロードバランサが搭載されており、この基盤の上にサードパーティのセキュリティ製品を搭載することでUTMを実現する。
UTMを実現するに当たって、セキュリティ機能を完全にサードパーティに任せたのが特長といえる。フィオーレ氏は「これによって当社は質の良い基盤の設計に専念できる。セキュリティ機能を、自社ですべてまかなうよりも、それぞれの分野でトップリーダーの製品を載せた方が安全性も高い」と述べている。
NGSP製品ラインアップとしては、中小規模向けの「C-CERIES」と大規模向けの「X-SERIES」の2種類を用意。専用OS「XOS Software」やマルチネットワーク管理システム「SECURE SHORE」などと併せて提供される。内部には、ネットワークコンポーネントを仮想化して集約する「Network Processor Module(NPM)」、アプリケーションコンポーネントを仮想化して配備する「Application Processor Module(APM)」、全体のコントロールを行う「Control Processor Module(CPM)」の3つを搭載している。拡張性に富んだこのプラットフォームによって、「スイッチやロードバランサなどのネットワーク要素のほか、ファイアウォールやコンテンツゲートウェイ、IPSといった機能を1台に集約。セキュリティサービスを劇的に簡素化できる」(フィオーレ氏)という。
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NGSP X-SERIES
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NGSPの概要
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ISV各社の製品で実現するセキュリティ機能
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ネットワーク上のさまざまな要素を集約
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劇的な簡素化を実現する
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水本氏とトレンドマイクロの大三川彰彦社長の手で、ブレードが挿入される。「最初の共同作業」
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この製品のもう1つ大きな特長は、ブレード型のプラットフォームを採用していること。大規模向けのX-SERIESでは合計14枚のブレードを挿入でき、標準で搭載されるスイッチブレード2枚と管理用ブレード2枚をのぞけば、セキュリティ機能を載せたブレードを最大10枚搭載できる。一般的に多くの機能を統合するUTMでは処理性能が問題視されることが多いが、リニアに性能を拡張できるブレード型とすることで、大規模環境にも耐える高いパフォーマンスが実現できるというわけだ。
CPUコアは最大で100以上、10Gigabit Ethernet(GbE)を8個、GbEを40個まで拡張可能。バックプレーンでは最大160Gbpsの高速処理に対応するという。
今回、NGSP上のセキュリティアプリケーションとして提供されるのは、チェックポイントのファイアウォール/VPNソフト「VPN-1 Power」、日本IBMのIPSソフト「Proventia Network IPS」、トレンドマイクロのゲートウェイセキュリティソフト「InterScan Web/Messaging Security Suite」、ウェブセンスのWebフィルタリングソフト。
まずはこの4社とのアライアンスで日本市場への本格展開をスタートするが、方針として「どこのサードパーティ製品を載せるかは完全にエンドユーザー任せ。エンドユーザーの既存資産を生かしてNGSPを導入できるよう、ニーズに応じて今後もパートナーは拡充していく」と水本氏は語る。
また、「ハイエンド製品として大企業を狙っていく。販売はすべてリセラー経由で行っていく予定。現在、そうしたチャネルの構築を進めているところで、第3四半期までにはある程度確立できるだろう。日本市場での最初の目標は、ワールドワイドの10%の売り上げを達成すること」と販売戦略を説明した。
■ URL
Crossbeam Systems
http://www.crossbeamsystems.com/
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
http://www.checkpoint.co.jp/
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
トレンドマイクロ株式会社
http://www.trendmicro.co.jp/
ウェブセンス・ジャパン株式会社
http://www.websense.com/global/ja/
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( 川島 弘之 )
2008/05/30 15:48
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