 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
IPA、ITスキル標準とUISSの新版を公表－評価基準に情報処理技術者試験を活用 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
IPA IT人材育成本部 本部長の松田晃一氏は、今回の取り組みについて、「現在、ITは企業全体の基盤となっており、今後、全産業共通でIT人材の重要性はさらに高まると見ている。IPAでは、ITスキル標準の新バージョンにより、ITスキル標準と情報処理技術者試験との整合性をとり、融合を図ることで、これらをIT人材育成のためにより役立つツールにしていく」と述べた。 今回公表された「ITスキル標準V3」は、2007年にとりまとめられた、「経済産業省 産業構造審議会 情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会 人材育成ワーキンググループ」の報告書、およびプロフェッショナルコミュニティの改善提案に対応することを目的として、前バージョンから大幅な改訂を行っている。改訂のポイントは、1）レベル1、2の職種を共通化、2）レベル評価手段として情報処理技術者試験を活用、3）専門分野の変更、の3点。 1）では、レベル1と2の職種について、各専門分野の基礎的知識を共通化し、指標を統一した。IPA IT人材育成本部 ITスキル標準センター センター長の丹羽雅春氏は、「これによって、IT業界に入って間もない人たちに、職種の知識だけでなく、幅広い知識の習得を目指してもらう」とその狙いを説明した。 次の2）では、客観的な人材評価メカニズムの構築を可能にするため、ITスキル標準のレベル1～3の評価基準として、情報処理技術者試験の位置付けを明確化した。具体的には、「ITパスポート試験」がレベル1、「基本情報技術者試験」がレベル2、「応用情報技術者試験」がレベル3にそれぞれ対応し、各レベルの評価手段として試験を活用できるようになった。これによって、ITスキル標準に対する評価の透明性や客観性を高めていく考えという。 丹羽氏は、「これらの試験は、各レベルに必要最低限の能力レベルがあることを認定するもの。試験合格は、あくまで各レベルの入り口であり、企業では、試験に合格することを目標とするのではなく、試験に合格した後、その能力を発揮できる場を与えていってほしい」と述べた。 なお、レベル4以上の評価に関しては、ITスキル標準の職種、専門分野と高度試験区分との対応付けを行い、今年10月をめどに改訂版「ITスキル標準 V3 2008」を公表。さらに、その後、業務履歴を用いた職種ごとの評価のための手引きを公開する予定。 最後の3）としては、プロフェッショナルコミュニティによる平成18年度改善提案を受け、専門分野の見直しを行っている。具体的には、コンサルタントでは、専門分野「BT（Business Transformation）」と「IT」を見直し、「インダストリ」と「ビジネスファンクション」に再構成するとともに、専門分野「パッケージ適用」を廃止した。ITスペシャリストでは、専門分野「分散コンピューティング」を廃止し、専門分野「アプリケーション共通基盤」を新設した。アプリケーションスペシャリストでは、専門分野「業務パッケージ」の内容見直しを行った。 同時に公表された「UISS Ver.1.2」では、UISSをさらに導入・活用しやすくすることを主眼に、UISSを利用している企業などから寄せられた意見・要望に対応するため、IPAが社団法人日本情報システム・ユーザー会に委託して改訂した。こちらの主な改訂ポイントは、1）情報システム機能の再検証と不足する機能の追加、2）UISSが参照するITスキル標準との関連の具体化、3）情報処理技術者試験 新試験制度との整合化に向けた、今後の改訂方針の織り込み、の3点である。 ■ ＵＲＬ 独立行政法人情報処理推進機構 http://www.ipa.go.jp/ プレスリリース http://www.ipa.go.jp/about/press/20080331-1.html http://www.ipa.go.jp/about/press/20080331-2.html ■ 関連記事 ・ IPA、ITスキル標準の新版を4月に公表（2006/03/29）
（ 唐沢 正和 ）
|
