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「メールのアウトバウンド保護がこれからの課題」−米Sendmail CEO
米Sendmailのドナルド・マッサロCEO(左)と、センドメール日本法人の小島國照社長(右)
米Sendmailは、長きにわたってメールインフラの提供をしてきた企業であり、近年はそれに加えて、DKIMをはじめとする送信メール認証の普及や、コラボレーションベースの迷惑メール(スパム)ソリューションの提供など、メールセキュリティの分野にも力を入れている。今回は、そのSendmailの社長兼CEOであるドナルド・マッサロ氏に、Sendmailの次に打つ手について話を聞いた。
現在のネットワークにおいては、外側からの脅威、つまりウイルスなどのマルウェアやスパムに対しての防御が主流であり、そのためにファイアウォールやウイルス対策・スパム対策のゲートウェイが導入されてきた。しかしマッサロCEOは「今までの脅威はネットワークの外側(インバウンド)からのものだったが、これからは内側から外側へのもの(アウトバウンド)に変わりつつある」と断言する。
この、アウトバウンドのリスクとは、外部に配信されるメールのコンプライアンスと、個人情報・機密情報の漏えいなどのことだ。ある調査によれば、インバウンドのリスクに対する被害額の総計が50億ドルなのに対し、アウトバウンドのそれは2500億ドルと、実に50倍に及ぶという。しかし、インバウンドのリスク対策は91%の米国企業が何らかの対策を導入しているのに、アウトバウンドの対策はまだ40%しかされていない状況。「インバウンドのリスクはメールシステムを落とすくらいだが、アウトバウンドのリスクはビジネスに障害がある」としたマッサロCEOは、アウトバウンドのリスク対策の必要性を主張する。
実際こうした対策ソリューションに対しては、企業側からのニーズも増えているという。Sendmailではこれまで、アウトバウンドのスパム対策ソリューションなどで実績を残してきたが、こうした声に応えるため、新たにインバウンドリスク対策のソリューションも提供を開始した。
マッサロCEOが「さまざまな企業に対してリスク評価の実施を呼びかけており、そのためにアプライアンス『Sentrion』を作った」と話すように、このソリューションではまず、メッセージの振る舞いを調べてリスクを特定するところからはじまる。Sendmailではさらに、どういった対策を行えばいいかを助言するコンサルティングから、実際の防御手段を提供するところまでをワンストップで提供する対策を整えたという。
具体的には、メッセージングリスクについてのディスカッションやワークショップを提供するほか、Sentrionを実環境に導入してその企業が送信するメールを2日間分析し、これらの活動で明らかになった問題点を、経営陣向けレポートにまとめて提出する。そして、こうした活動を通じて設定されたポリシーに基づいて引き続きSentrionを用いることで、適切なアウトバウンドが情報制御を実現する。
このSentrionは、インバウンド防御系の機能を数多く持っている点も特徴。コラボレーション型スパムフィルタ、スパム隔離、メール流量を調整するフローコントロール、DKIM認証といった機能を備えており、メールセキュリティにおいて必要とされる機能の大部分を、1台でになうことが可能だ。ハードウェア面でもクアッドコアの64ビットCPUを2基搭載し、特に処理能力が必要とされるアウトバウンド系の処理に対しても遅延なく扱うことのできる、十分な性能を確保している。
「(問題のないメールを誤検知してしまう)フォールスポジティブが出ないような、きっちりとしたルール作りのできるポリシーエンジンを持っているのも、インバウンドとアウトバウンドの双方で強力なソリューションを提供できるのも、当社だけが持つ強み。セキュリティやコンプライアンスの違反のうち80%が発生するメールという場所において、360度の保護を提供できる唯一の企業だ」(マッサロCEO)。
現時点では、まだ国内での提供は始まっていないが、日本版SOX法施行などをにらみ、内部統制強化の動きが広がっていることから、「日本でもビジネスはかなり広がるだろう」(センドメール日本法人の小島國照社長)と見て、展開を準備している段階。国外ではエンタープライズ企業の顧客が多いことから、Sentrionの導入もそうした大規模企業が中心というが、国内では、ASPでメールサービスを利用している中小規模ユーザーも多いことから、小島社長は、ASPベンダと組んでサービスを提供する可能性も示唆した。
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URL
センドメール株式会社
http://www.sendmail.co.jp/
( 石井 一志 )
2007/07/19 11:10
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