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日本ジオトラストがグローバルサインに社名変更
VeriSignによるGeoTrust買収を受け、心機一転
日本ジオトラストの実績、ほぼゼロのスタートから第2位のシェアに
グローバルサイン(旧日本ジオトラスト)、代表取締役社長の中條一郎氏
日本ジオトラスト株式会社は5月30日、社名をグローバルサイン株式会社に変更すると発表した。「GlobalSign」という統一ブランドで、日本市場および世界へ向けてサービスを展開していく。
日本ジオトラストは2003年5月のサービス開始以来、米GeoTrust Inc.との友好的な業務提携を背景に、SSLサーバー証明書による認証サービスを提供し、当時ほぼ0%だった市場シェアを4年間で30%までに伸ばすなど、確かな軌跡を残してきた。
ところが、2006年5月の米VeriSignによるGeoTrust買収を受け、日本ジオトラストは大きな転機を迎えることになる。日本ジオトラストにしてみると、GeoTrustは認証事業における唯一のサービス供給元。そこがVeriSignに買収されるということは、両社が米国では親子に、国内では競合に、と複雑な状況を生み出すことになる。
代表取締役社長の中條一郎氏は「非常にショックだった。取り急ぎ飛び立った米国にて、事態がすでに後戻りできない状況にまで及んでいると知ったとき、深い失意を覚えた」と当時を振り返る。その時、頭に浮かんだのは、「サービスの供給元をどうするかということはもちろん、価格の維持、サービス品質の確保、新規開発など事業のあらゆる面で著しい不透明さが生まれる」ことへの危惧だったという。「さらに、同市場におけるVeriSignの独占状況が再現してしまうことで、お客様指向のサービスが提供できなくなる危険性があった」(同氏)。
そこで日本ジオトラストは、2006年10月にベルギーの認証局であるGlobalSign NVを子会社化。そして今回、社名をグローバルサインに改めた格好だ。グループ内にルート認証局を持つことで、「認証局の販売代理店」は「認証局」へ変ぼうを遂げる。「米国初のサービスをリセールしているだけでは、真にグローバルなサービスにはなりえない。これを機に、欧州・アジア・米国を軸にグローバルに連携してサービス設計、ローカライズなどを行っていく」(中條氏)。
GMOインターネット株式会社、代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏
具体的なサービス展開の内容としては、7月2日からSSLサーバー証明書のラインアップを順次拡充していく。これまでの企業証明(OV)サーバー証明書に加え、ドメイン認証(DV)サーバー証明書を新たにリリースするとともに、すべてのSSLサーバー証明書をSGCに対応させ、40ビットに制限されたWebブラウザでも強制的に128ビット暗号化通信が行えるようにする。さらに、ユーザーが自由に有効期限を指定できるサービスや、使用開始日を任意に指定できる事前発行サービスなど、新発想のサービス形態を導入していくという。次世代SSL証明書として期待されるEV SSLも年内には取り扱いを開始する予定だ。中條氏は「OV、DV、EVすべてのSSLを1つのブランドで提供するのは当社だけ」とアピールした。
それ以外にも、ダウンロード提供されるプログラムの配布元を証明する「コードサイニング」、PDF文書向け電子証明書「Adobe CDS」、ホスティングサービスなどでよく見受けられる名前ベースのバーチャルホストでも独自ドメインSSLを実現する「NonIP SSL」など、世界初となるものも含め、さまざまな新サービスを投入していく。
中條氏は、「これまでのお客様などもいるので、当然、ニーズに応じて今後もGeoTrustおよびVeriSignの商材も扱っていく。故に、既存ユーザーのサポートはこれまでと変わらず行っていくので安心してほしい。しかし、当社のサービスはこうした新しい発想のサービス群によって、他社と比べ優位性を持っていると自負している。できればリプレースしていただけるように、さらなる高品質のサービスを提供していく」と語った。
グローバル展開としては、現状のベルギー、日本、ロンドン3拠点の体制から、2007年7月に北米オフィス、2007年中に上海オフィスと拠点数を拡大し、新たな市場を積極的に切り開いていく意向。「欧州・北米の巨大マーケットに加え、中国などの潜在的市場にも進出し、来年度中には海外での売り上げを国内より多くするのが目標だ」(中條氏)。具体的な数字としては、3年後にワールドワイドで35億円以上の売り上げをめざす。
なお、グローバルサインを含めたGMOグループを率いるGMOインターネット株式会社、代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は、「VeriSignによるGeoTrust買収というイレギュラーな事態を受けて、まずはセキュリティ事業のみ世界戦略に踏み切ることとなった。他事業におけるグローバル展開は今のところ白紙の状態。しかし、グローバルサインの事業で確実な成果をあげた暁には、それを足がかりとして他事業においても世界進出していくことになるだろう」と意気込みを見せた。
グローバルサインの世界拠点。2007年には新たに北米・中国オフィスを構える
左から、ベルギーGlobalSign NV、ジェネラルマネージャーのヨハン・セイス氏、中條氏、熊谷氏、英GlobalSign Ltd.、代表取締役社長のポール・トゥレー氏
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URL
グローバルサイン株式会社
http://jp.globalsign.com/
GMOインターネットグループ
http://www.gmo.jp/
プレスリリース
http://pr.gmo.jp/article/20070530_3097.html
( 川島 弘之 )
2007/05/30 18:57
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