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クアッドコアでなくデュアルコアでもAMDより性能上−米Intel副社長がプレス向け説明会
米Intelデジタル・エンタープライズ事業本部 副社長 兼 サーバープラットフォーム事業部長のカーク・スカウゲン氏
インテル株式会社は3月27日、米Intelデジタル・エンタープライズ事業本部 副社長兼サーバープラットフォーム事業部長のカーク・スカウゲン氏の来日に伴い、サーバー製品に関するプレス説明会を開催した。
スカウゲン副社長は、最初に、インテルのサーバーおよびワークステーション用プロセッサとして、1)RISCおよびメインフレーム置き換えをターゲットとしたデュアルコアItanium 2プロセッサ9000系、2)大規模データ処理用のデュアルコアXeonプロセッサ7100番台、3)高度ITインフラ用のXeonプロセッサ5000系、4)エントリークラスのサーバー用のXeonプロセッサ3000系、という4つのラインがあることを紹介。
その上で、Xeonプロセッサ5300番台が予定の1四半期前倒しで発表したことなどを挙げて、「この1、2年のエンジニアリング成果だけをとってみても、十分に満足いく成果が出ている。十分にAMDに対抗し、シェア拡大につながる結果が出ている」と強調した。
シェア拡大を実現した要因として、「やはり、Coreマイクロアーキテクチャ。消費電力を低下させながら、パフォーマンス向上を実現した」ことを挙げる。
2006年時点の主流であったシングルコアの3.6GHzのプロセッサと、Clovertown(開発コード名)を比較すると、消費電力は約9分の1に減少。それに比べパフォーマンスは5倍以上に向上したことをアピールした。
電力効率についても、性能は4.5倍以上になっているのに対し、システムレベルでの消費電力はマルチコアになっても、シングルコアとほぼ同レベルで推移していると強調した。
エンジニアリング成果としてこの1、2年の実績を紹介
Coreマイクロアーキテクチャの強みとして消費電力とパフォーマンスをシングルコアと数値で比較
同じく電力効率の優位性をシングルコアと数値で比較
デュアルコアXeon 5100番台とAMDのOpetronとの比較も、グラフで表示し優位を訴える
Xeonの5100番台、5300番台については、AMDのOpteronプロセッサと性能比較を行ったグラフを提示。
「デュアルコア同士を比較しても、大きな差が開いている。クアッドコアに関しては、AMDは今年半ばにBarcelona(開発コード名)を発売すると発表しているものの、『今年度中にはその収入は見込めないだろう』との評価が出ている。クアッドコアでは、引き続き、インテルの優位が変わらないと確信している」と強気の見方を示した。
今後としては、「われわれはチクタクモデルと呼んでいる、時計のように2年に1回、プロセステクノロジーの向上を続けていく。さらに、マイクロアーキテクチャについても、2年に1回、新しいものを発表する。プロセッサは変わっていくものの、プラットフォームは1つであり、大きな変化ではあってもユーザー側には負担をかけない」と継続的な技術革新を続けていく姿勢を示した。
世界で初めて45nmプロセッサ技術を実現した次世代のXeonプロセッサファミリ「Penryn(開発コード名)」についても、「5つのOSを起動させており、さらに第二世代の45nmの起ち上げも進めていく」と引き続き、技術革新を進める。
インテルでは「チクタクモデル」と呼ぶ、2年に1回という定期的なペースで革新を実現していくと明言
スカウゲン副社長は、次世代のXeonプロセッサ「Penryn」のサンプルを手に持ち、「45nmの第二世代の起ち上げも急ぐ」とさらなる革新を続けていくことを強調
今年度後半に登場予定のプラットフォーム「Caneland」には、クアッドコアの新プロセッサ「Tigerton」が搭載される
新しいサーバープラットフォーム「Caneland(開発コード名)」に対応するクアッドコアプロセッサ「Tigerton(開発コード名)」についても触れ、「コアをダブルにして、四つの独立したハイスピードバスを搭載し、プロセッサキャッシュの大幅増を実現したものになる」と紹介した。
サン・マイクロシステムズとのアライアンスを発表したことにも触れて、「米国での報道を見ると、『サンはAMDに加えて、インテルとも提携した』という論調になっているが、これは事実とは少し違う。われわれインテルは、サンと複数年にまたがる戦略的アライアンスを結んだ。65nmプロセステクノロジーだけでなく、45nmプロセステクノロジーXeonプロセッサの製品も登場する予定だが、その詳細はIDFで明らかになるだろう。登場する製品ラインアップは、HPやIBMのx86チームに比べると大きなものに見えないかもしれないが、複数製品を揃えた幅広いロードマップが用意されている」とこのアライアンスの重要性をアピールした。
また、このアライアンスを結ぶことになった要因として、「サンがSolarisをオープンソースとして公開した際に「ダウンロードされた700万件のソフトウェアのうち、500万件がインテルアーキテクチャ対応で、SPARC対応の200万件を大きく上回った。この結果から、当社としても真剣にサンとの提携を進めていくべきだと判断した」と説明している。
ただし、「提携関係を結ぶのは、8ソケットのXeonプロセッサに関するものだけ。SPARCとは引き続き競合関係となる。その点でサンとの関係は、IBMとの関係とよく似ている」ことも強調した。
Itaniumに関しては、Itanium Solutions Allianceに参加するメンバーが当初の20社から150社に拡大し、対応アプリケーションの数も1年間で2倍に増加したなど導入につながるプラス要素が増えていることを紹介。
その成果としてSPARC、POWERの売上金額と比較して、世界、日本ともに急激な成長を見せていることをデータで示した。
「世界での売り上げを見ると、IBMのビジネスは2006年第4四半期にはフラットに推移しているが、前年同期比でダウンしていることを考えると、成長率は低いままとなっている。それに対して、Itaniumのシステム売り上げは急速な成長を実現している」と、Itaniumについてもビジネスが拡大していることを訴えた。
将来に向けた投資としては、テラフロップスの研究用チップを紹介した。
「多くのソフトベンダーから、当社が進めているマルチコア戦略は短期的なものなのか、長期的なものなのかという問いかけを受けている。マルチコア戦略は長期的なものであることを示すために、275mm
2
に1億個のトランジスタ、80コアを搭載したテラフロップスの研究用チップを開発した。これはインテルアーキテクチャには非対応で、製品化に向けて設計されたものではないが、最初のテラスケールプログラマブルシリコン。マルチコアこそ、当社の将来を担うものであることを示すために開発した」と説明。製品の技術革新に加え、研究用チップの開発まで手がけていくことで、「インテルの実行力は健全だし、今後も歩みを続けていく」とスカウゲン副社長は、前向きな姿勢を強くアピールした。
ItaniumについてはSPARCおよびPOWERと比較してシステム売上金額が世界、日本ともに大きく成長していることをアピール
将来のために80コアを搭載した研究用のテラフロップスチップを開発
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URL
インテル株式会社
http://www.intel.co.jp/
( 三浦 優子 )
2007/03/28 00:00
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