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サイボウズ、2006年1月期決算は過去最高の実績に
青野慶久社長
サイボウズ株式会社は3月14日、2006年1月期連結業績を発表した。
売上高は前年比103.7%増の59億5400万円、営業利益は67.5%増の8億6300万円、経常利益は63.7%増の8億5800万円、当期純利益は50.4%増の4億6500万円と大幅な増収増益。すべてにおいて過去最高の実績を記録した。
大幅な成長の背景には、通信事業のインフォニックス、ネットワーク関連事業のクロス・ヘッド、ソフトウェア事業のユミルリンクの3社を連結子会社化したことが大きい。
しかし、前年とほぼ同じ状況として比較できる単体業績でも、売上高は前年比14.4%増の33億2000万円、営業利益は57.8%増の8億3100万円、経常利益は89.2%増の8億3500万円、当期純利益は83.9%増の4億8500万円と、こちらも高い伸びを見せている。
2006年1月期 連結・単体業績
業績推移(連結)
連結子会社損益状況
事業別では、ソフトウェア事業が11.4%増の33億2900万円、連結子会社化によって今年度から加わった通信事業が19億8500万円、同じくネットワーク関連事業が6億3800万円となった。
ソフトウェア事業の製品別内訳は、主力となる簡易グループウェアの「サイボウズOffice6」が前年比4.3%増の19億6400万円、ポータル型グループウェアの「ガルーン2」が29.4%増の8億2000万円、ASP型企業間グループウェアの「コラボレックス」が1684%増の1200万円、海外向けの10言語グループウェア「Share360」が10.9%増の2400万円、簡易Webデータベースの「デヂエ」が48.0%増の3億3800万円、グループメールシステムの「メールワイズ」が12.6%増の1億2100万円となった。
「グループウェア業界のリーディングカンパニーとしての基盤固めを狙い、エンタープライズ向けのガルーン2の発売、パートナー制度の見直しやASPなどによる継続的ビジネスの拡大、そして、技術力強化のためのサイボウズ・ラボの設立などに取り組んだ1年だった。また、提携戦略を加速することで顧客基盤の拡大と新規事業への進出を図ることにも成功した」と、同社経営管理本部長・細谷賢由取締役は振り返った。
主力のグループウェアも事業を拡大しており、2005年の国内シェアは25.2%。首位となる日本IBMのLotus Notesとの差は4.6ポイントに縮まったとしており、「来年にはIBMを抜いたという報告ができるかもしれない」(青野慶久社長)とトップシェア獲得に意欲を見せた。
また、住商情報システムとの資本・業務提携によって、エンタープライズ分野への足がかりをつかんだほか、サイバーエージェントとのジョイントベンチャーであるcybozu.netの設立によって、ビジネスポータル分野への進出を果たしたことも2006年のトピックスだったとしている。
「エンタープライズ分野は苦手としているところだが、IBMやマイクロソフトとのガチンコ勝負の市場をぜひ切り開いていきたい。また、得意とする従業員300人以下の市場においては、2万2000社の顧客基盤をベースにしたグループウェアによるシェア拡大とともに、インフォニックスによるMVNOサービス、ユミルリンクおよびクロスヘッドによるASPサービス、ブログエンジンによるビジネスブログ展開などにも取り組む。さらに、本日付けで、中小企業向けにOA機器販売で実績を持つレカムと資本・業務提携を発表しており、これにより中小企業向けの展開に弾みがつく」(青野社長)としている。
2007年1月期 業績計画
2007年度の業績計画は、売上高は前年比61.2%増の96億円、営業利益は1.0%増の8億7200万円、経常利益は1.0%減の8億5000万円、当期純利益は22.6%減の3億6000万円を見込む。また、単体では、売上高は前年比2.0%増の34億円、経常利益は18.6%減の6億8000万円、当期純利益は23.8%減の3億7000万円を計画している。
「利益が前年実績を下回るのは、長期的な成長に向けて人材獲得に力を注ぐなど投資費用が増加するのが要因。また、単体の売上高の伸び率が低くなっているが、これは単体の主力となるソフトウェア事業において上期に新製品がないこと、下期に投入する予定の新製品に関しても売り上げが見えないためコンサバティブに見ているのが理由」(経営管理本部長・細谷賢由取締役)とした。
また、MVNOサービスの展開については、「ボーダフォンとソフトバンクの動きが、当社にもなんらかの影響を与える可能性が高いと予想している。ただし、新規参入組を含めて、別のキャリアとの提携も模索しており、当社が予定しているサービスが消滅することはない」(青野社長)とした。
そのほか、Web 2.0対応の製品・サービスについても触れ、「Web 2.0の動きは、期待もしているが、その一方で危機感もある。当社は、今年3月に子会社化したブログエンジンの技術を活用することで、グループウェアと連携する企業向けブログの開発に取り組むほか、RSSポータルのFeedpath(フィードパス)の提供およびグループウェアとの連携も検討している」と、新サービスにも積極的に取り組んでいく姿勢を見せた。
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URL
サイボウズ株式会社
http://cybozu.co.jp/
サイボウズ株式会社 2006年1月期業績報告
http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060314_1.html
プレスリリース(サイボウズとレカムが資本・業務提携)
http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060314_2.html
( 大河原 克行 )
2006/03/14 18:55
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