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日立、uVALUEコンベンションを開催
基調講演で古川副社長が「見えない技術」を披露
日立製作所 情報・通信グループ長&CEOの古川一夫執行役副社長
株式会社日立製作所は、7月20日、21日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで、「HITACHI uVALUEコンベンション2005」を開催している。
同イベントは、これまで同社が開催してきた「HITACHI-ITコンベンション」を、今年から「HITACHI uVALUEコンベンション」に改称。講演、セミナー、展示会を通じて、同社が掲げるuVALUEをベースとした取り組みについて紹介するもの。
uVALUEコンセプトに基づく製品およびソリューション群を、6つのケーススタディで紹介。また、サービスプラットフォームコンセプト「Harmonious Computing」や、統合プラットフォーム「ブレードシンフォニー」、同社が研究所で進めている研究開発技術などが展示されている。
初日となる20日には、日立製作所 情報・通信グループ長&CEOの古川一夫執行役副社長が、「uVALUE〜お客さまと共に築く価値創造社会」をテーマに基調講演を行い、同社が研究開発した製品や導入事例の紹介を交えながら、ビジネス、ライフ、コミュニティのさまざまなシーンでのITによる価値創造、企業や個人とITとの連鎖による新たな価値の提供などについて説明。来るべきユビキタス情報社会における日立の役割について訴えた。
日立が提供している電子制御サスペンションコントローラ。加速度センサーが感知し、コンピュータによって、自動車に最適な姿勢になるように、サスペンションを制御する
冒頭、古川副社長は、同社が開発した自動車向けの電子制御サスペンションコントローラの採用事例を示しながら、「加速度センサー、コンピュータ、サスペンション本体が相互に連携することで、メカだけの組み合わせでは実現できないような協調制御による優れた乗り心地を可能とした。ここに、見える価値を実現するための、見えない技術がある」とした。
こうした見えない技術への取り組みは自動車のサスペンションの事例に留まらず、我々の生活のなかで数多く存在し、それが、生活を豊かにしていると古川副社長は語る。
「ネットを通じて、製品を注文して、それが指定した時間に届くという仕組みは、見える価値を支える、見えない技術によるもの。多くの顧客がネットを通じて販売会社に注文を出すが、販売会社ではそれを決済し、在庫を確認し、配送手配をするという一連の作業をITによって支えている。一方、販売会社から業務を請け負っている配送会社もGPSなどを利用した車両位置の確認、それをもとにした配送スケジュールの立案などを行っている。これによって、顧客は欲しい時に、欲しいものを手に入れられる。リアルの世界の見える価値を支えているのは、見えない技術であり、顧客はそれを意識せずに利用することができる。リアルの世界をさらに魅力ある世界へと広げるのが、日立の役割であり、当社が掲げるuVALUEが目指すところだ」
古川副社長は、日立の強みを「ものづくりを中心とした幅広い実業と、信頼性の高いITの提供、蓄積された研究開発力をベースに、個人や企業、社会の継続的発展に貢献することであり、それは他のどの企業とも異なる点だ」と位置づけ、この強みをベースとしたいくつかの事例を紹介して見せた。
今年3月末までに、すでに1万1000戸の販売実績を持つというITマンションシステムでは、携帯電話を活用した外部からの戸締まり、家電機器の操作のほか、出入口管理とエレベータの運転制御を一体化したセキュリティシステムを実現しているという。
また、腕時計型の脈拍検査機を活用した生活見守りサービスでは、一人暮らしや介護が必要な高齢者に対して、健康管理サービスを遠隔地から行うことができる。「脈拍や体温などをもとに、エアコンの温度を調整するといったことも外部からできるようになる」(古川副社長)という。
そのほか、原子力プラントの設計において3D-CADシステムを導入し、A4換算で19万枚もの紙が必要だった設計図をデジタル化し、10億円もの費用がかかっていたコストが60〜70%も削減できたという。
さらに、自動飛行が可能な小型自律飛行体システムによって、ラジコン操作の技術などを必要とすることなく災害時の画像を空中から撮影する技術の紹介や、脳血流の変化をリアルタイムで見ることができる「光トポグラフィ」、同社の研究所でも利用しているという音声合成技術のデモストレーションなどを行った。
自動飛行が可能な小型自律飛行体システム
飛行ルートをあらかじめ設定することでラジコン操作の技術などは不要になる
光トポグラフィのデモストレーション
赤い部分が脳血流の活発な部分。この変化をリアルタイムで見ることができる
日立が目指すuVALUEの考え方
最後に古川副社長は、「日立は、幅広い事業を通じて培った豊富な経験、ノウハウを持つ。これは知的財産や人材、ビジネスモデルといった形で蓄積されるもの。また、利用技術、システム化技術、要素技術などで構成される高度な情報/通信技術や、最先端の研究開発もある。この2つを統合させる、あるいは摺り合わせる、連鎖させることが、日立が長年にわたって蓄積してきたDNAである。このDNAによって、uVALUEという新たな価値を社会に提案できる」と締めくくった。
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URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
HITACHI uVALUEコンベンション2005
http://hitachi-uvcon.com/
( 大河原 克行 )
2005/07/20 16:50
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