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レッドハット、RHEL 5との互換性を維持したリアルタイムOS


 レッドハット株式会社は2月18日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)ベースのリアルタイムOS「Red Hat Enterprise MRG Realtime」を発表した。同日より提供を開始する。

 Red Hat Enterprise MRG Realtimeは、同社のRHELをベースにしたリアルタイムOSで、リアルタイム機能を拡張したカーネルと、チューニング、モニタリングなどのツール類で構成される。RHEL 5との高い互換性を維持しているため、標準的なx86サーバーをハードウェアプラットフォームとして利用できる上、標準的な開発ツールで開発したLinuxアプリケーションをそのまま実行できる点が特徴。また、日本IBMのリアルタイムJVM「WebSphere Real Time」との組み合わせをサポートし、Javaを用いたリアルタイム処理の適用領域を広げられるとのことで、金融機関や通信業界で必要とされる、リアルタイム性の高い低遅延の実行処理を可能にするとしている。

 ライセンスは年額のサブスクリプション方式で提供される。価格は、1サーバーあたり25万8000円(税別)/年からで、有償のコンサルティングサービスも別途用意する。なおRed Hat Enterprise MRG Realtimeを導入するためには、RHEL 5をあらかじめ購入・インストールしておく必要があるとのこと。



URL
  レッドハット株式会社
  http://www.jp.redhat.com/
  プレスリリース
  http://www.jp.redhat.com/news_releases/2009/02182009.html


( 石井 一志 )
2009/02/18 15:10

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