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「PMBOK」の9つの知識エリアをカバーしたプロジェクト管理システム


 株式会社システムインテグレータは9月3日、総合プロジェクト(PJ)管理システム「SI Object Browser」を発表した。11月1日から販売を開始する。

 SI Object Browserは、PJの効率的な遂行・管理を実現するためのWebベースのPJ管理システム。PJ管理の国際標準「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」に準拠したのが特長。PMBOKは、米国の非営利団体PMI(Project Management Institute)が策定したモダンPJマネジメントの知識体系で、「統合管理」「スコープ管理」「スケジュール管理」「コスト管理」「品質管理」「組織管理」「コミュニケーション管理」「リスク管理」「調達管理」という9つの観点(知識エリアと呼ばれる)でマネジメントを行う必要があるとしたもの。

 SI Object Browserでは、同社が体系化してきたPJ管理手法「PYRAMID」をベースに、9つの知識エリアをすべてカバー。網羅的な機能を提供することで、従来の部分的な管理とは異なり、PJ管理全体の効率化、整合性確認を可能にするという。同製品を導入することで、組織のPJ管理能力を指標で示す「CMMI(Capability Maturity Models Integration)」のレベル4を達成するベースが構築できるとのこと。

 また、2009年4月から改定施行される「工事進行基準」にも対応しており、進行基準会計へスムーズに移行可能という。工事進行基準は進ちょく度に応じて売り上げを計上する仕組みで、例えば、工期が半ばにコストは70%かかり、進ちょくが30%しか達成していない場合に30%分の売り上げを計上することで、正確な企業活動実態を示すことができる。移行の暫定処置として、対外的には「完成基準」、管理会計として「進行基準」という併用も可能とのこと。

 価格は、ライセンス数1~100で300万円(税別)、101~200で450万円(同)、201~300で600万円(同)など。同社では、ライセンス販売および導入、開発に関する売り上げとして、3年間に約6億円を見込む。



URL
  株式会社システムインテグレータ
  http://www.sint.co.jp/
  プレスリリース
  http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M100250/200809028040/_prw_open.html


( 川島 弘之 )
2008/09/03 13:00

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