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検索エンジン最適化と検索連動型広告を組み合わせた「SEMポートフォリオ」サービス


 アウンコンサルティング株式会社は、Yahoo!やGoogleからのアクセスを誘導する検索エンジンマーケティング(SEM)の手法であるSEO(検索エンジン最適化)とP4P(検索連動型広告)を組み合わせたコンサルティングをワンストップで提供する「SEMポートフォリオ」サービスを9月1日より開始する。

 アウンコンサルティングは、国内唯一のSEOコンサルティング専業の企業で、1998年創業。これまでにYahoo!、Googleの両検索エンジンで、検索結果の上位で表示されることを目的にWebサイトを最適化するSEOサービス、Overtureの「スポンサードサーチ」、Googleの「アドワーズ広告」を対象に、検索キーワードと連動した広告の出稿と運用代行を行うP4Pサービスを、BtoBやBtoCに積極的な企業を中心として300社に提供している。またオーバーチュア株式会社、グーグル株式会社の広告販売代理店の業務も行っている。


アウンコンサルティング株式会社 代表取締役 信太明氏

今後のP4P市場規模の予測

4つのチャネルごとにキーワードの価値を比較分析する「SEMポートフォリオ」
 P4Pの市場については、アメリカでの市場規模は2003年度に2200億円に達してインターネット広告の3割を占めている。アウンコンサルティング株式会社 代表取締役 信太明氏によれば「2004年には広告の半分弱になる」と予想されるなど、今後国内でも大幅な拡大が見込まれている。一方、現在の国内でSEOサービスは「1~2人のSEOアナリストによる小規模企業がサービスを提供する場合が多い」という。P4Pについては、インターネット広告を扱う代理店でもサービス提供が広がっているものの、「従来型のバナーやオプトインメールといった広告の取扱いも大きいため、完全にフォーカスしきれていない」のが現状で、SEOとP4Pの両方のサービスを提供している企業もほとんどないとのことだ。

 SEMポートフォリオは、従来はYahoo!、Googleのサーチエンジン、そして検索連動型広告のオーバーチュアやアドワーズといったチャネルごとに行われていたSEMのサービスを、同一キーワードを用いてそれぞれのチャネルでのクリックあたりの単価、顧客獲得単価を比較することで、より費用対効果の高いマーケティングを実現するもの。

 同社ではキーワードを分析して、検索対象数と顧客獲得単価により、「コンバージョン数が高騰状態にあるキーワード」、「検索数が多く顧客獲得単価も低いキーワード」、「検索数は少ないが競合他社が見つける可能性が少なく、手間がかからないため利益も出しやすいニッチなキーワード」、「購入に結びつかない抽象的なキーワード」の4つに分類し、これに基づいてWebサイトの最適化などのコンサルティングを提供する。

 提供期間は6カ月で、最初の1カ月で環境調査を行い、戦略を策定する。次の1月でWebサイトへのキーワード掲載を行い、さまざまな手法によるSEMを行う。3カ月目以降は安定期になり、機会創出や効率改善への対策といったチューニングに移っていくことになる。サービスの価格は35万円/月の基本料金に加え、チャネルごとの追加料金が必要となる。同社では2005年5月までに約70社への提供と3億円の売上を目標とする。


環境調査をレポートした「SEMカルテ」では、競合他社との詳細な比較が細かな項目ごとに行われる 項目分野別にわかりやすく視覚化したレーダーチャート キーワードのクリック数とコスト、顧客獲得単価をチャネルごとにまとめた一覧

 また「インデックスの多いキーワードを検索上位にするのは難しい」ことから、料金はキーワードによっても変動する。最近の傾向としては「検索には平均で2.15ワードが使われていることから、シングルワードではなくダブルワードも推奨している」とのことだ。

 なお現在のところ「この2つでほとんどをカバーできる」ため、SEOチャネルの対象はYahoo!とGoogleのみとなっているが、「MSNなどへの対応は順次行っていく」という。



URL
  アウンコンサルティング株式会社
  http://www.auncon.co.jp/


( 岩崎 宰守 )
2004/08/04 14:21

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