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ノベル、SUSE LINUXの国内販売を6月1日より開始

NetWareはLinuxに統合へ

Novell SUSE LINUX Enterprise Server 8

代表取締役社長 吉田仁志氏
 ノベル株式会社は5月27日、「Novell SUSE LINUX」の国内販売を6月1日より開始すると発表した。製品展開の第一弾として、大規模サーバー用途に対応する「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 8(以下、SLES8)」、中小規模サーバー向けの「Novell SUSE LINUX Standard Server 8(以下、SLSS8)」、企業向けデスクトップOSの「Novell SUSE LINUX Desktop 1(以下、SLD1)」を同日より発売する。価格はいずれもオープンプライス。

 SUSE LINUXは企業向けLinuxの大手ディストリビューションで、2004年1月に米Novellが独SUSE LINUXの買収完了後、販売とサポートを開始していた。今回の発表により日本法人による国内での正式販売、およびサポートが開始される。なお、今回発表された企業向け製品はすべて英語版でKernel 2.4。

 SLES8は、インテル・AMDの32/64ビットプラットフォームに対応し、CPUとメモリは、32ビットで最大32基・64GB、64ビットで最大64基・512TBまでそれぞれ搭載可能。ストレージ用途では、Ethernet・SCSI・FC(ファイバーチャネル)など複数の経路を利用できるマルチパス機能を備え、最大27台のHDDに接続できる。また、IBMのiSeries・pSeries・zSeries、ブレードサーバーやクラスタなどさまざまなプラットフォームに対応し、CPUやサーバー数に応じた多様なライセンス形態が用意される。さらに一つのソースコードから各プラットフォーム対応形式への自動コンパイル機能を持つ開発ツール「SUSE Autobuild」が提供されるため、プラットフォームを変更しても継続してSUSE LINUXや同一のアプリケーションを利用できる。1年間のアップデート・セキュリティパッチ提供サービス込みの推定価格は、1ライセンスあたり11万円から。

 SLSS8は、32ビットのx86プラットフォームに対応し、最大2CPUをサポートする。ファイルサーバーやプリントサーバー、アプリケーションサーバーなど中小規模企業や部門レベルで利用される主要な機能が付属し、クライアントライセンスは不要。1年間のアップデート・セキュリティパッチ提供サービス込みの推定価格は、1ライセンスあたり48,000円から。

 SLD1は、Windowsに近い操作性や機能を持つデスクトップ環境。Linux上でWindowsアプリケーションを実行可能な「Crossover Office」が付属するほか、Windowsとのデュアルインストール/ブートが可能。1年間のアップデート・セキュリティパッチ提供サービス込みの推定価格は、5ライセンスあたり61,000円から。


SCO訴訟は「心配ない」、NetWareはLinuxに統合へ

SUSE LINUXのロードマップ

NetWareの移行イメージ
 SUSE LINUXの提供開始に伴い、同社のユーザーサポートプログラムやパートナープログラムが追加・改訂された。ユーザーサポートとしては技術・開発向けの問い合わせにも応じる24時間/365日対応サポート「Novell Premium Support」(6月25日より)、UNIXの知的所有権に関する訴訟に対して費用を無制限で保証する「免責保証プログラム」(7月1日より)が、パートナーに対してはLinuxビジネス向けに改訂された「PartnerNet 2004」(6月25日より)がそれぞれ提供される。代表取締役社長の吉田仁志氏は「どれもノベルならではのユニークなもの」と独自性を強調し、特に免責保証については「UNIXの知的財産権はNovellが持っている。ユーザーは訴訟について何ら心配することはない」と、Linux導入に対する訴訟への不安を否定した。

 各アプリケーションのサポートについては、同日に日本オラクルが「Oracle Database 10g」をはじめ各種データベースやアプリケーションサーバーの対応を発表した。またSAPもSUSE LINUXを歓迎する声明を発表しており、サポートを表明する可能性が高い。吉田氏は「Linuxを普及させる上で非常に重要なこと。各ベンダーはもちろんISVなどの協力も必要」とした。

 同社が示したロードマップによると、2004年9月にKernel 2.6を採用し日本語対応となる「SUSE LINUX Enterprise Server 9」「同 Standard Server 9」のリリースが予定されている。なお、NetWareについては今後もサポートを続けるが、次バージョンは12月にリリースが予定されているLinuxベースの「Open Enterprise Server」に統合されるほか、夏季よりSUSE LINUXへのマイグレーションコンサルティングサービスが提供される。同社は「ユーザーはNetWareを使い続けることもできるし、Linuxに移行することもできる」としているが、事実上NetWareユーザーのLinuxへの移行を推進する考えを示した。



URL
  ノベル株式会社
  http://www.novell.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.novell.co.jp/pressrel/20040527_1.html
  日本オラクル SUSE LINUXサポートのプレスリリース
  http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1114

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( 朝夷 剛士 )
2004/05/27 21:17

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