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Windows 98/98 SEのセキュリティパッチ、提供終了迫る |
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マイクロソフト株式会社は12月16日、Windows 98サポート期間に関する記者説明会を開催し、その日程に関しての説明を行った。 マイクロソフトが2001年の5月に公開したガイドラインによれば、Windows製品はライセンス提供を最低でも発売後3年間、技術サポートサービスを同4年間を提供するとしており、発売経過年数に応じて3段階の対応を行うことになっている。最初の「メインストリームフェーズ」（3年間）では、正規OEM（メーカーを通じてのプレインストール製品の提供）やパッケージ製品の出荷と、無償サポート（パッケージ購入者向け無償電話サポート）、セキュリティ関連以外のホットフィックス（修正パッチ）提供が終了となる。次の「延長フェーズ」（1年間）では、有償サポートとセキュリティ関連のホットフィックス提供が終了。さらに次の「非サポートフェーズ」（1年間）ではオンラインヘルプサポートの提供のみを行うことになる。 ■ Windows 98のセキュリティパッチ提供は2004年1月16日で終了
今回の記者説明会は、このWindows 98/98 SEの延長フェイズ終了を1カ月前に控え、混乱を避ける意味で行われたもの。同社のWindows製品部 クライアントグループ プロダクトマネージャ、伊藤 哲志氏によれば「2004年の1月17日からは、セキュリティ関連を含むホットフィックスの提供と、当社からの有償サポートは、Windows 98/98 SEに対して行われなくなる」。その後は、Webのサポート技術情報ページ、ニュースグループ、コミュニティサイトである「答えてねっと」などによる、オンラインセルフヘルプサポートのみがMicrosoftより、最低でも2005年1月16日まで提供される。それ以降に関しては、オンラインセルフヘルプサポートも「状況を分析して」順次停止されていくとのこと。 ただし例外として、Windows XP/2000におけるMS Blastで利用されたような、非常に大きなセキュリティホールが発見された場合は、それが世間に与える影響などを考慮し、例外的にパッチの提供を行う場合もあるという。 なお、IEなどのWindowsコンポーネント製品も、OS自体のサポート期間を超えてサポートを受けることはできない。これにより、現在Windows 98で使用されているIE6などの同製品に関しても、2004年1月17日以降にホットフィックスが行われる場合、Windows 98環境にインストールされているものを対象としたパッチは、リリースが行われない。 ■ ほかのOSの対応は？
なお、マイクロソフトでは2002年10月、Windows 2000とWindows XP以降にリリースされるOSを対象にライフサイクルを改定。最低でも発売後4年間のライセンス提供、同7年間のサポート提供を行うとした。また、メインストリームフェーズが5年に延長。ビジネス向け製品では非サポートフェーズをなくし、延長フェーズに統一され、コンシューマー向け製品では延長フェーズ以降をカットした。これによって、Windows 2000は2005年3月31日まで、Windows XPは2008年12月31日までが、それぞれのメインストリームフェーズとなっている。 ■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ Windows製品のライフサイクルガイドライン http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle.asp サポート技術情報ページ http://support.microsoft.com/ ニュースグループ http://www.microsoft.com/japan/support/newsgroup/ 答えてねっと http://www.kotaete-net.net/ ■ 関連記事 ・ Windows 98のサポート終了で、企業システムが危険に（2003/12/12）
（ 石井 一志 ）
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