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ジュニパー、包括的な管理と可視化が可能なネットワークセキュリティソリューション

サービスゲートウェイの中型モデル「SRX3000シリーズ」も発表

AdTMが提供する価値

マーケティング本部 エンタープライズソリューションマーケティングマネージャーの小川直樹氏

AdTMの展開例
 ジュニパーネットワーク株式会社は3月10日、ネットワークセキュリティの統合管理ソリューション「Adaptive Threat Management(AdTM)」を提供すると発表した。このソリューションは、ダイナミックサービスゲートウェイ「SRXシリーズ」をはじめとするセキュリティアプライアンス、SSL-VPN、IPS/IDSといった装置と、その管理製品群から構成されるもので、ネットワークの可視性を高めるとともに、ユーザーのTCO削減を強力に支援できるという。またSRXシリーズの中・小型製品「SRX3400」「SRX3600」も発表された。

 ジュニパーは旧NetScreen系の製品以外にもさまざまなセキュリティ製品を提供しているが、今回発表されたAdTMでは、それらを一元的に管理するとともに、ネットワークの広範な可視性を提供できる。マーケティング本部 エンタープライズソリューションマーケティングマネージャーの小川直樹氏は、「現在のネットワーク環境においては、リモートユーザーなどはもちろん、オフショア、パートナーなどとの通信が必要になる上、個々の部署を見ても導入されている機器はばらばらで、セキュリティポリシーにも一貫性がない」という点を指摘。そこで、「分散環境でも適切に連携でき、変化するネットワークにも適応できるAdTMを提供する」とした。

 AdTMでは、アクセス管理ソリューション「Unified Access Control(UAC) 3.0」を中核に、さまざまなセキュリティ機器を連携させる点が特徴。UTM(統合脅威管理)製品との連携により、IDベースのセキュリティポリシーをデータセンター全体に適応できる。また近年の企業では、業務アウトソースやパートナーとの協業などによって、社外から社内へアクセスする必要が増しているが、AdTMではこうした課題にも対応可能。UACとSSL-VPN製品「Secure Access SSL VPN 6.4」などとの連携によって、ユーザー単位でポリシーを設定し、リモートアクセス時もローカルと同様のアクセスコントロールが可能になっている。

 さらに、管理ツール「Network&Security Manager(NSM)」によって一元的に管理できる管理性の高さも特徴。もともとNSMは旧NetScreen系列のファイアウォール/VPN製品やIPSを管理するためのツールだが、機能強化によって、UACで利用する「Infranet Controller」や、スイッチ「EXシリーズ」、SSL-VPN製品などにも対応し、一元的な管理を行えるようになっている。加えて、「Security Threat Response Management(STRM) 2008.3」を利用すれば、ジュニパー製品のみならず他社製品のログも含めての分析が可能。こうした可視化作業によって、ネットワークが直面している脅威を把握し、適切な対応をとれるとした。

 「企業のIT予算は減額されるか、増えても多少であり、厳しい状況だが、当社ではベストインクラスの製品を連携させて、TCOを削減できるソリューションを提供する。少ないリスクで高い生産性を維持し、より少ないコストで、ビジネスに必要な高い俊敏性を確保できる」(小川氏)。


SRX3600
 なお、今回SRXシリーズに加わったSRX3400/3600も、こうしたAdTMソリューションを補完する重要な構成要素になる。2008年9月に発表された、SRX5000シリーズは、必要に応じてネットワーク/セキュリティ機能を追加できるほか、ファイアウォールスループットを最大120Gbpsまで拡張できるなど、高い性能と拡張性・柔軟性を兼ね備えているのが特徴。しかし、その性能の高さから“超ハイエンド”に分類される製品であり、導入できるユーザーが限られてしまっていた。それに対してSRX3400/3600は、柔軟性の高さはそのままに、筐体を小型化し、価格を抑えることで中・大規模企業全般での導入を可能にした。

 スループット性能は、SRX3600ではファイアウォールが最大30Gbps、VPN/IPSが最大10Gbps、またSRX3400ではファイアウォールが最大20Gbps、VPN/IPSが最大6Gbpsと、SRX5000シリーズに比べれば抑えられているが、ポートと機能は必要に応じて拡張でき、AdTMにおいてもさまざまな役割を担えるという。また単品で見ても、「競合製品と比べて(ファイアウォール/IPS/VPNの)価格性能比と電力・スペースの削減効果はいずれも80%以上。こうした不況下で強く訴求できる」(小川氏)とのことである。



URL
  ジュニパーネットワーク株式会社
  http://www.juniper.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.juniper.co.jp/company/presscenter/pr/2009/pr-090310.html

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( 石井 一志 )
2009/03/10 15:27

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