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IPA、SQLインジェクション検出ツールを機能強化


 情報処理推進機構(IPA)は11月11日、WebサーバーのアクセスログからSQLインジェクション攻撃を検出するツール「iLogScanner」をバージョンアップした。検出可能な攻撃パターンの強化、検出対象のアクセスログフォーマットの追加、動作プラットフォームの拡大を図った。

 iLogScannerは、Webサーバーのアクセスログの中から、SQLインジェクション攻撃によく用いられる文字列を検出するツール。攻撃の総件数や攻撃に成功したと思われる痕跡の有無を、解析結果レポートとして表示する。

 今回のバージョンアップではまず、SQLインジェクション攻撃として検出可能な攻撃パターンを、従来の1.5倍に強化。具体的には、「OSコマンド・インジェクション」「ディレクトリ・トラバーサル」「クロスサイト・スクリプティング」「その他(IDS回避を目的とした攻撃)」の4種類を追加した。

 次いで、検出対象のアクセスログフォーマットの拡大では、従来のApache HTTP Server(1.3系、2.0系、2.2系)のCommon Log Format、IIS 6.0/5.0に加えて、新たにIIS 7.0/5.1のW3C拡張ログファイル形式を追加した。

 このほか、動作プラットフォームの拡大については、iLogScannerの対応OSとして、Windows XP/2000に加えて、Windows Vista、Linux系OS(CentOS 5)を追加。また、対応ブラウザとしては、Internet Explorer 7/6に加えて、Firefox2を新たにサポートした。



URL
  情報処理推進機構
  http://www.ipa.go.jp/
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/vuln/iLogScanner.html

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( 増田 覚 )
2008/11/11 18:20

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