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日本ラドウェア、アプリケーションレイヤを守る、高速セキュリティアプライアンスを発表


Radware 社長兼CEO Roy Zisapel氏

Defense Pro
 日本ラドウェア株式会社は11月17日、セキュリティアプライアンス「DefensePro」を発表した。同製品の価格は、購入後1年間の保守を含む最小構成で、498万円から。

 DefenceProは、同社が「ステートフルディープパケットインスペクション」と呼ぶ方式により、アプリケーションレイヤまでのアタックを防御可能な、セキュリティアプライアンス。継続的に内外部のアタックを監視し、悪質な活動をリアルタイムに検出、認識することができる。ネットワークインターフェイスは、最大で10Gigabit Ethernet×1、Gigabit Ethernet×7、10/100Base×16を搭載。これにより、既存のセキュリティ製品よりも高いポート密度が提供でき、多数のセグメントを一台でモニタ、防御することが可能だという。

 Radwareの社長兼CEO、Roy Zisapel氏によれば「現在、大部分のアタックはワーム、ウイルス、DoSのように、ポート80のアプリケーションレベルで発生しているが、既存のセキュリティツールでは、このアタックの阻止を高速に行うことができなかった」とする。しかし、DefenseProは高性能CPU、専用ASIC「StringMatch Engine」の採用などにより、この問題を解決。3Gbpsのパフォーマンス、最大256,000並列パターンのサーチが可能になり、従来の製品では実現できなかった、「スピード」と「堅固なアプリケーションレイヤの防御」が両立できたという。「ハードウェアパフォーマンスは、Pentium 4 2.4GHzを搭載したPCの実に300台分。最大で秒間100万のSyn flood攻撃を防御でき、ほかの通信に影響を与えない」(同氏)と、性能の高さをアピールしていた。

 また、企業にとっては業務の継続性も重要性の1つであるが、「DefenceProは帯域制御も可能で、アタックを受けている状況でも、ミッションクリティカルな基幹業務に支障を来さずに運営ができる。また、アタックを検知した場合、ほかのネットワークに影響を及ぼさないよう、その部分を隔離することも可能だ」(Zisapel氏)と、この面でも同製品のメリットを強調していた。



URL
  日本ラドウェア株式会社
  http://www.radware.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.radware.co.jp/content/company/press/pressrel/20031117-1.html


( 石井 一志 )
2003/11/17 16:09

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