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米SonicWALL、2系統のOSを用意したアプライアンスを発表


SonicWALL PRO 3060/4060

SonicWALL ワールドワイド・マーケティング担当副社長 ダグラス・ブロケット氏
 米SonicWALL,Inc.は10月3日、ファイアウォール/VPNアプライアンス「SonicWALL PRO 3060/4060」を11月4日より日本で販売すると発表した。価格はPRO 3060が670,000円、PRO 4060が1,050,000円で、ともに初年度の保守費用を含んでいる。

 SonicWALL PRO 3060/4060は、同社のSonicWALLアプライアンスシリーズの新機種で、次世代のセキュリティプラットフォーム第一弾としてリリースされる。両機種ともCPUにPentium 4の2GHzを搭載し、10/100Baseのポートを6つ持つ。PRO 4060ではファイアウォール/VPNのスループットが300Mbps/190Mbpsと、既存機種PRO 330の190Mbps/47Mbpsに比べてスループットが大幅に高速化されている。

 従来のSonicWALLシリーズは同一系統のファームウェアで動作していたが、今回の製品に搭載されているファームウェア「SonicOS 2.0」は、標準版「SonicOS Standard」と拡張版「SonicOS Enhanced」の2種類が用意されている。これは、「出荷された製品の80%はシンプルなネットワーク環境で、20%が複雑なネットワーク環境で利用されており、それぞれのニーズはある種相反するものがある」(同社のワールドワイド・マーケティング担当副社長、ダグラス・ブロケット氏)ことから考え出された。今後リリースされる機種では、「使いやすさ」と「高スペック、柔軟性」のそれぞれに最適化されたモデルを用意していくという。

 今回の製品ではPRO 3060にStandard、PRO 4060にEnhancedがプリインストールされており、PRO 3060はオプションでEnhancedへアップグレードも可能。Enhancedでは、複数のISPにまたがったフェイルオーバーやロードバランス、複数インターフェイスの管理を容易にするセキュリティゾーン、VPNゲートウェイの冗長化などの機能が追加されているため、PRO 4060の機能を十分に生かすことが可能とのこと。

 また、同社ではファームウェアのバージョンアップによってSSL VPNやIDS/IPSの機能追加を予定しており、現時点では2004年の前半をめどにしている。

 同社では本製品を皮切りに新製品を発表し、2003年中にすべての製品を入れ替えることで、マーケットシェアの増加を目指す。



URL
  米SonicWALL,INC.(日本語)
  http://www.sonicwall.com/japan/


( 石井 一志 )
2003/10/03 15:37

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