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ヤマハ、設定・運用の簡素化を図った低価格VPNルータ


RT107e
 ヤマハ株式会社は8月17日、中小規模VPN環境向けのブロードバンドルータ「RT107e」を発表した。価格は7万1400円と、従来の同社製IPsec VPN対応ルータと比べて低価格化を図っている。発売は10月初旬の予定。

 RT107eは、主に中小規模VPN市場を想定して提供されるルータ。DES/3DES/AESのハードウェアVPNに対応しており、最大50MbpsのIPsec VPNスループットを持つほか、QoS機能やVRRP機能、RIP/OSPF/BGP4に対応するダイナミックルーティングなどをサポートする。

 インターフェイスは、WAN向けの100BASE-TX/10BASE-Tポート×1と、LAN向けの4ポートスイッチングHUB(100BASE-TX/10BASE-T対応)、設定用のコンソールポート×1を搭載した。

 なお、ヤマハが提供している従来製品「RTX1000/1100」は主に中規模VPN環境を想定している製品だが、その下位機種としてはこれまで、コンシューマからSOHOを主な対象とし、IPsecではなくPPTPをサポートする「RT57i」があるのみ。価格面、機能面でラインアップが空白になってしまっている部分があったという。そこでヤマハでは、RT1000/1100に備わっていたDMZポートやISDNポートなどを省略した廉価版のRT107eを投入することで、これまでアプローチできなかった層にも、VPNルータの販売を広げたい意向だ。

 またすそ野が広がった分、機能によってユーザーを支援することも重要だと考え、押すだけで簡単にファームウェアをアップグレードできる「ダウンロードボタン」や、Webインターフェイスを利用した設定機能などを採用。ユーザーの作業負担を軽減することにも力を注いでいくとしてる。



URL
  ヤマハ株式会社
  http://www.yamaha.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.yamaha.co.jp/news/2005/05081701.html

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( 石井 一志 )
2005/08/18 08:43

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