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日本HP、価格性能比を向上させたエントリー向け無停止サーバー |
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日本HPのNonStopサーバーはメインフレームと同等レベルという高い信頼性と、最大4080CPUまで直線的に性能を拡張できる拡張性が特徴のサーバー製品。特に信頼性は、UNIXクラスタのフェイルオーバーでは数分～数十分の停止時間が発生するのに対し、アプリケーションの処理を止めずにバックアップCPUに引き継ぐ“テイクオーバー”の仕組みで無停止を実現しており、高いアドバンテージがあるという。 また、こうした特徴を持ちながら、コスト面ではメインフレームなどに比べると低く抑えられるため、「トータルのコスト削減プレッシャーが出る中で、再度価値が認められ、需要が拡大している」（エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 NonStopサーバ事業部 事業部長の浅野勉氏）現状。主としてハイエンド市場のミッションクリティカル用途において、効果的に用いられてきた。 今回提供されるNS2000はそのエントリー製品。デュアルコアのItanium 9120N（1.4GHz）を採用し、MIPSベースの最上位機「S88000」と比べてもCPUあたりの性能は3倍ながら、新型の小規模IO装置「VIO」を採用し、「システム設計上（ノードあたりのCPUを）2～4基に限定することによりコストを抑えられた」（松本氏）。一方で、評価を受けている信頼性・可用性については、従来製品と100％同等としており、松本氏は「コストパフォーマンスが非常に上がるが、無停止型ということに関しては妥協せず、従来製品の機能を踏襲している」点を強調する。 CPU以外では、メモリはノードあたり最大256GBまでの拡張に対応。ストレージは300GB SAS HDDの提供で、最大60TBまで拡張できるという。また、Expand-over IP対応のノード間接続技術により、255ノードまでの接続が可能になっている。
また既存顧客についても、MIPSベースの旧NonStopサーバーからの置き換えを狙うほか、「これだけ価格性能比が発揮できれば、従来領域以外に新しい領域で使いたいという用命がある」（松本氏）として、新規領域への適用を推進する意向を示した。浅野氏によれば、NonStopサーバービジネスにおける新規導入の割合を、現在の4割から少なくとも半分以上に拡大したいとのことである。 なお日本HPは、新製品の発売を記念したキャンペーンも9月末まで実施する。まず、新規導入ユーザー向けに、バンドル構成を5割程度割安な1850万円で提供する「はじめてのNonStop」キャンペーンを、10台限定で提供。また、ディザスタリカバリ構成を新規で構築する場合に、必要なソフトを9割引きで販売する「NonStopをDRでさらに安心！」キャンペーンも用意した。後者では、構築サービスも安価で提供する。 「日本市場では、IT投資の各要素が、それぞれ透明度高く最適化されていたかは疑問だったが、当社では、製品価格の透明化を促進する意味で、年初から価格戦略の変更や新製品投入を進めてきた。今回、NonStopサーバーの新製品を発表することでアクションが一通り完了するのではないか。厳しい環境の中で、コスト削減をしながらIT投資をすることに貢献できるだろう」（松本氏）。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ ニュースリリース http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2009/fy09-079.html ■ 関連記事 ・ 日本HP、NonStopとBladeSystemを融合した無停止型ブレードシステム（2008/06/25）
（ 石井 一志 ）
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