日本電気株式会社(NEC)は、次期VersaPro UltraLiteのプロトタイプを公開した。11月13日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催した同社プライベートイベント「iEXPO 2008」の会場で参考展示した。
UltraLiteは、ビジネス向けモバイルノートPCで、重量958gの軽量化、天板のボンネット構造による150kg耐圧、大容量バッテリを搭載時には14.5時間の長時間バッテリ駆動を実現するなどの特徴を持つ。
今回、参考展示した次期UltraLiteは、ビジネスシーンでのモバイル用途に最適化するという従来モデルのコンセプトを踏襲しながらも、ボンネット構造や、4:3のスクエア画面をやめ、デザインを一新したものとなっている。
型番はVersaPro VC-6となり、Web直販モデルには、J型番が付与される。
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現行のUltraLiteシリーズ
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次期UltraLiteの1スピンドルモデル
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次期UltraLiteの2スピンドルモデル
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次期UltraLiteは、大きく2つのモデルから構成される。
ひとつは、2スピンドルモデルだ。これは、コンシューマ向けに発売されているLaVie Jシリーズをビジネス向けに展開したもので、基本仕様は同シリーズに準拠したものとなる。コンシューマ向けモデルで用意されている指紋認証などの機能は搭載されず、また、OSにはWindows Vista Businessが搭載されるなどの変更が加えられている。
もうひとつは、新筐体として開発された1スピンドルモデルである。29mmの薄さや、900gの重量を目標に開発され、現行のUltraLiteよりも8mmも薄型化が図られているほか、フレームに使われているマグネシウムの厚みは最薄部で0.45mmとなっている。
NECとしては初めて防滴対応キーボードを搭載。誤って水をこぼした際にもトラブルが起こらないようになっている。なお、2スピンドルモデルは防滴対応にはなっていない。
また、かばんへの出し入れがしやすいように、天板表面をフラットにしながらも、内側部分をボンネット型の成形とすることで、従来モデル同様、耐150kgクラスのボディ耐圧を実現。76cmの落下試験にも耐えられる構造とした。
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1スピンドルモデルと2スピンドルモデルを並べると、まるで別モデルのように見える
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天板の形状も異なる
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ベースユニットも異なる形状
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インジケータ類。こちらは1スピンドルモデル
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こちらは2スピンドルモデルのインジケータ。LaVie Jと同じ形状
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指紋認証も付属させることができる
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CPUは、Core 2 DuoとCeleronの選択が可能で、HDDも幅広く選択できるようにした。従来モデルでは80GBを最低容量としていたが、今回のモデルでは、40GBを最低容量とすることも検討されている。
バッテリ駆動時間は、約8時間を目標にしているという。
さらに、SSDモデルを用意する考えで、同モデルでは860g程度にまで軽量化することができそうだという。
液晶パネルでは、フレームの二重化や高密度ウレタンスポンジの採用により、パネルを保護。また、HDD部も衝撃吸収ラバーを付属。さらに、USBコネクタ部を、従来モデルではマザーボードと一体化していたものを分離したボードとすることで、USBの頻繁な抜き差しによって起こるマザーボードへのトラブルを回避するといった工夫も施している。
天板カラーはシルバーのみを用意。傷が付いても自動修復するスクラッチリペア塗装を選択することができるほか、ユーザー要望にあわせて天板に会社のロゴや名前を入れるマーキングサービスも行う。
なお、SSDの容量やCPUの詳細、価格については、現時点では明らかにしていない。
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次期UltraLiteの内部構造。軽量化のために穴をあけ、その上に防滴のためのシートを貼っている
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従来、USBコネクタ部はマザーボードと一体化していたが、これを分離した構成に
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SSDモデルでは900gを切ることになる
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天板のカラーはシルバーのみを用意
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NECとしては初めて防滴キーボードを採用した
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同社では、12月にも正式発表を予定しており、年明け早々の出荷を目指す。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
( 大河原 克行 )
2008/11/14 00:00
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