Enterprise Watch
最新ニュース

最新ニュース

【 2012/11/30 】

【 2012/11/29 】

【 2012/11/28 】

日本HP、大企業向けノートPCの新ブランド「HP EliteBook」

5機種投入、215kgの圧力試験で耐久性アピール

HP EliteBookシリーズ

各モデルの位置付け

パーソナルシステムズ事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 プロダクトマネージャの山上正彦氏
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は10月2日、大企業向けノートPCの新ブランド「HP EliteBook」を発表した。同ブランドの新製品として、「安全性」「信頼性」「簡易性」を備えたノートPC5機種を投入。10月下旬より出荷を開始する。

 HP EliteBookは、法人向けノートPCの中でも特に大企業向けに訴求するサブセグメントブランド。従来の「HP Compaq」シリーズのうち、p(プロフェッショナル)クラスとw(ワークステーション)クラスの製品を同ブランドに位置付けてHP Compaqシリーズと差別化し、大企業向けの機能を新搭載した上でラインアップを一新する。

 投入するのは、12.1型ワイド液晶搭載のモバイルノートPC「HP EliteBook 2530p Notebook PC(以下、2530p)」、タブレット機能搭載ノートPC「HP EliteBook 2730p Notebook PC(以下、2730p)」、14.1型ワイド液晶搭載のデスクトップ代替モデル「HP EliteBook 6930p Notebook PC(以下、6930p)」、15.4型ワイド液晶搭載のモバイルワークステーション「HP EliteBook 8530w Mobile Workstation(以下、8530w)」、17型ワイド液晶ディスプレイにテンキーを備えたモバイルワークステーション「HP EliteBook 8730w Mobile Workstation」。

 大企業で特に強く求められる安全性、信頼性、簡易性を実現するための複数の新機能を実装している。

 持ち運びの際の安全性強化として、タブレットモデルの2730p以外で、強固な筐体を実現する「HP DuraCase」を実装。フルマグネシウム合金のベース筐体に、航空機素材にも使われるアルマイト処理を施したアルミニウムと、ハチの巣状のマグネシウム合金製インナーシェルのディスプレイ天板を用いることで剛性を向上。「従来モデルと比べて約80%たわみにくくなった」(パーソナルシステムズ事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部 プロダクトマネージャの山上正彦氏)という。また、パームレスト部も同じくアルマイト処理のアルミニウムを採用したほか、円柱状の大型ラッチ、硬化させた鉄製のピンやヒンジなどにも、耐久性を向上させる工夫を凝らした。

 発表会では、耐久性の実証試験が行われた。おなじみとなった落下試験のほか、耐圧力性を示すため、稼働したままのHP EliteBookの上に重りを乗せる試験も実施。6930pの上に20kgの重り5個を載せ、その上に65kgの山上氏が乗り、さらに山上氏が50kgのバーベルを持つという試験だ。そのまま10秒間圧力を加えた後、再度ノートPCを開き、問題なく稼働し続けている様子を示した。同試験では、合計215kgの重さとなるが、製造時には約816kgの圧力をかけた環境での試験もパスしているとのこと。


HP DuraCase 合計215kg荷重の圧力試験。このあとバーベル両端を支えている手も離される 5つの重りの下に6930pが置かれている

 また、6930p・8530w・8730wの3モデルでは、セカンドHDDを搭載できる「アップグレードベイ」を搭載。標準でスーパーマルチドライブを搭載しているが、オプションで2台目のHDDを載せて、RAID 0/1を実現できる。

 さらにセキュリティ強化として、Windows上でファイルやフォルダ単位のデータ完全消去を実現する「ファイルサニタイザ for HP ProtectTools」、簡易性として、電源オフの状態から数秒でHDDに保存したOutlookのメールとスケジュールが確認できる「HP QuickLook 2」を搭載した。どちらも全モデルでサポートしている。

 管理の簡易性としては、全モデルで「インテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー」に対応。柔軟なリモート管理性を実現した。


ハイパフォーマンスなモバイルノートPC「2530p」

2530p
 2530pは、12.1型ワイド液晶を搭載するモバイルノートPC。重さは1.49kg。コンパクトな筐体ながら、CPUに超低電圧版ではなく低電圧版のCore 2 Duo SL9300を採用。2.5型SATA(3Gbps) HDDを搭載するなど、パフォーマンスにこだわった。

 WXGA表示可能な12.1型液晶、低電圧版Core 2 Duo SL9300(1.6GHz)、1GBメモリ、120GB SATA HDD、3セルバッテリ、Windows XP Professionalダウングレードなどの標準構成で、価格は21万8400円から。


ジョグダイヤルとタッチパッドが備わったタブレットPC「2730p」

2730p
 2730pは、付属の専用ペンで直感的に操作できる12.1型液晶搭載のタブレットPC。重さは約1.7kg。新たにタッチパッドを搭載し、ノートPCスタイル時にポイントスティックとタッチパッドのデュアル操作を実現した。また、プレゼンテーション画面のスクロールなどに便利なジョグダイアルを新たに搭載。タブレットPCとしての操作性を向上した。

 WXGA表示可能な12.1型液晶、デジタイザ、低電圧版Core 2 Duo SL9400(1.86GHz)、1GBメモリ、120GB SATA(3Gbps) HDD、Windows XP Tablet PC Edtion 2005ダウングレードなどの標準構成で、価格は23万1000円から。


多用途に使えるメインストリームノートPC「6930p」

6930p
 6930pは、14.1型ワイド液晶搭載のデスクトップ代替モデル。重さは約2.28kg、標準バッテリで約5時間の駆動が可能。またCore 2 Duo T9400、ATI Mobility Radeon HD3450、7200rpmの160GB HDDを搭載するハイパフォーマンス構成も用意し、画像編集などの用途にも活用できるとのこと。

 WXGA表示可能な14.1型液晶、Core 2 Duo P8600(2.40GHz)、1GBメモリ、160GB SATA(3Gbps) HDD、スーパーマルチドライブ、Windows XP Professionalダウングレードなどの標準構成で、価格は16万8000円から。


ATIとNVIDIAをラインアップしたモバイルワークステーション「8530w」

8530w
 8530wは、15.4型ワイド液晶搭載のモバイルワークステーション。重さは2.86kg、薄さ28mmで、持ち運べるモバイルワークステーションとしてプロフェッショナルユーザーに最適という。グラフィックカードにATI Mobility FireGL V5700もしくはNVIDIA Quadro FX3 770Mを搭載する構成も用意し、さらなる高性能を実現。HDMIポート・eSATAポートも搭載する。

 WSXGA+表示可能な15.4型ワイド液晶、Core 2 Duo P8600(2.4GHz)、ATI Mobility FireGL V5700(256MB)、1GBメモリ、160GB SATA(3Gbps) HDD、スーパーマルチドライブ、Windows XP Professionalダウングレードなどの標準構成で、価格は16万5900円から。


広範な色域をカバーするハイエンドワークステーション「8730w」

8730w
 8730wは、17型ワイド液晶およびテンキー搭載の最上位モバイルワークステーション。最上位構成では、3色LEDバックライトによりNTSC比131%の色域をカバーする新機能「HP DreamColorディスプレイ」もサポート。HP DreamColorは、日本HPとドリームワークス・アニメーションが共同開発したカラーマネジメント規格で、大判カラーインクジェットプリンタ「HP Designjet Zシリーズ」などでも搭載されており、アプリケーションやデバイスにおいて色の一貫性を保つことができる。

 WSXGA+表示可能な17型ワイド液晶、Core 2 Duo P8600(2.4GHz)、NVIDIA Quadro FX2 2700M、2GBメモリ、160GB SATA(3Gbps) HDD、スーパーマルチドライブ、Windows XP Professionalダウングレードなどの標準構成で、価格は20万8000円から。


DreamColorディスプレイ。黄色い三角が従来の、白い三角が今回の扱える色域 発色性の比較。【左】現行機、【右】8730w

取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏
 今回の新機種の意味合いを、取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏は「スペックは現行とあまり違わないかもしれないが、耐久性や大企業に必要なセキュリティ性をここまでやるかというほど盛り込んでいる。今回の新ブランドは、法人向けノートPCのサブセグメント戦略。企業でもPCへのニーズは違うので、サブセグメントを設定することで分かりやすいブランディングを目指すものだ。当社の国内PC事業は好調だが、それでもトップ3社とはまだ大きな差がある。新ブランド発表で日本HPの市場カバレッジを広げ、差を埋めるための施策としたい」と説明。今後は法人向けノートPCだけでなく、コンシューマー向けノートPCなどにおいても同様にサブセグメント戦略を展開していく予定とした。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-183.html


( 川島 弘之 )
2008/10/02 17:54

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.