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日本HP、マイクロソフトのバックアップソフトを用いたアプライアンス


HP ProLiant DL380 Storage Serverをベースにした、DPSSの9TBモデル

エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 ストレージ・ワークス製品本部 プロダクトマーケティング部、瀧澤一彦氏
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は10月6日、Windowsベースのバックアップ専用アプライアンス「HP ProLiant Data Protection Storage Server」(以下、DPSS)を販売開始すると発表した。出荷は10月下旬より開始される予定で、価格は60万9000円より。

 DPSSは、同日に発表されたマイクロソフトのバックアップ/リカバリ環境構築ソフト「Microsoft System Center Data Protection Manager 2006」(以下、DPM)をプリインストールしたアプライアンスサーバー。購入後、使用環境の簡単な設定を行うだけでDPMの機能が利用できるだけでなく、ソフト、ハードのコンポーネントを別々に買いそろえる場合と比べて、10~20%安価な価格設定がなされていること、日本HPからハード、ソフト両面のワンストップサポートを受けられることもメリットだという。

 日本HPでは、「サーバーが分散しているためバックアップが取りきれない」「データ量が多くてバックアップが終わらない」「バックアップ時間が長すぎる」といった課題に対して、DPMを採用したHDDベースのバックアップソリューションであるDPSSならば応えられると主張。同社のエンタープライズストレージ・サーバ統括本部 ストレージ・ワークス製品本部 プロダクトマーケティング部、瀧澤一彦氏は「すでに導入が始まっているハイエンド市場だけでなく、一般的なオフィス環境にも、ディスクベースのバックアップを普及させていきたい」と意気込みを述べた。

 また日本HPでは、「災害対策などの観点から、データの長期保存に際してはなくてはならない存在」として、テープバックアップは必須との見解を持っており、DPSSのようなHDDベースのバックアップソリューションとテープバックアップの併用を推奨。テープ製品の販売には、これからも力を注ぐとしている。
 
 ラインアップには、日本HPのNAS製品「HP ProLiant DL100 Storage Server」をベースにした、SATA HDDを搭載する1TB/3TB/6TBモデルと、「同 DL380 Storage Server」をベースとする、SCSI HDD搭載の9TBモデル、計4種類が用意された。各モデルともデータ領域はRAID 5で構成されており、順に460GB/1.54TB/3.08TB/5TBのデータ容量を格納できるとのこと。なお、3モデルは同じNASをベースにしているが、各モデル間のアップグレードパスは用意されない。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-183.html

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  ・ マイクロソフト、ファイルサーバー向けの“HDDベース”バックアップ・リカバリ環境構築ソフト(2005/10/06)


( 石井 一志 )
2005/10/06 17:55

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