米Avayaは6月4日(米国時間)、投資会社のSilver Lakeおよび投資信託組合のTPG Capitalと合併契約を締結したと発表した。Avayaの株主には、1株あたり17.50ドルの現金が支払われるとのことで、総額約82億ドルで買収される形となる。なお17.50ドルという価格は、5月25日の終値13.67ドルに対して約28%のプレミアムが付けられている。
AvayaはIP電話システムなどの通信機器を手がけるベンダで、特にコールセンター向けのシステムで大きなシェアを持っている。今回のこの買収に関して、Avayaの取締役会はすでに承認を与えており、株主にも、同意することを勧告する決議が行われているという。この買収に対して、Avayaの非常勤取締役会長であるフィル・オディーン氏は、「Avayaの戦略的代替案に関し、経営陣および財務顧問との間で徹底した協議を行った結果、当取締役会はSilver LakeおよびTPGとの取引が、当社の株主にとって最大の価値を生むと判断した」とコメントしている。
買収は、監督官庁の許認可などを経て、2007年秋に完了される予定。
■ URL
米Avaya
http://www.avaya.com/
プレスリリース(日本語抄訳)
http://www.avaya.co.jp/corporate/pressroom/2007/07_06_05_2.shtml
( 石井 一志 )
2007/06/06 18:20
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