週刊データセンターWatch:

博多駅から徒歩数分の好立地が魅力、QTnetが「データセンター博多駅」開設

「データセンター博多駅」イメージ図

 九州電力グループの株式会社QTnetは、「データセンター博多駅」の運用を2019年9月より開始した。同社としては「データセンター福岡姪浜」「データセンター福岡空港」に続く、3拠点目となる施設。

 今回稼働を開始したデータセンター博多駅は、九州最大の鉄道ターミナル駅である博多駅から徒歩数分、福岡空港からも10数分でアクセスできるという好立地が特徴。福岡は地理面でも地震・津波などのリスクが低いとされ、災害対策の観点でデータセンターを遠方に配置したい、しかし緊急時の駆けつけ速度も考慮したい顧客にとって、有力な選択肢になるとQTnetではアピールしている。

 建物はデータセンター専用ビルとなっており、延べ床面積は約1万平方メートル、ラック数は最大で約1400ラック。日本データセンター協会が定めるJDCC ファシリティスタンダードティア4に相当する堅牢性・信頼性を確保しているという。

 電気・通信設備などの重要設備は全て建物の2階以上に設置しており、万一の浸水リスクは低い。また、建物自体は、震度7クラスの地震が発生しても運用を継続できる免震構造を採用した。

 このほか、運用要員が常駐可能なオフィスなども完備。またQTnetによる有人監視・運用代行サービスも用意している。