リクルート、新グループ共通会計システムにSCSKのERPパッケージを採用


 SCSK株式会社は8日、自社開発のERPパッケージ「ProActive E2」が株式会社リクルートホールディングスの新グループ共通会計システムとして本番稼働したと発表した。

 リクルートグループでは新経営体制移行に伴い、新会社発足までの約10カ月という短期間で新たなグループ共通会計システムの構築が必要だった。また旧システムが保守期限を迎えるため、将来の環境変化に迅速に対応可能な新たなシステム基盤の構築が求められていた。

 旧システムの課題を踏まえ、会社分割による新経営体制発足までの限られた期間内での導入実現性から、新システムにはグループ共通システムの豊富な導入実績・ノウハウを有し、標準機能を生かした導入が可能な多機能なEPRパッケージが最適と判断。各社のERPパッケージを比較検討した結果、会計と固定資産管理に求められる業務要件への適合率の高さと、以下の点を評価し、「ProActive E2」を採用した。

 評価点は、1)豊富な導入実績で培ったノウハウを導入手法に昇華した高品質かつ効率のよい導入サービスを有しており、短期間で本番稼働を実現できること、2)会計と固定資産を同一環境で稼働することで、固定資産に関する仕訳伝票のシステム連携がが可能になるなど、業務の効率改善・決算早期化を実現できること、3)システム機材の統合によるTCOの低減とシステム運用業務の集約によりメンテナンス負荷を軽減できること。

 なお、当初の計画通り、新経営体制発足までの約10カ月という短期間で2012年10月からグループ6社で稼働し、2013年4月からは25社で稼働する予定という。

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