ネットアップとセーフネット、マルチベンダー対応のNAS暗号化アプライアンス「StorageSecure」


 ネットアップ株式会社と日本セーフネット株式会社は30日、米NetAppと米SafeNetが共同開発したNASセキュリティ暗号化アプライアンス「StorageSecure」の国内提供開始を発表した。ラインアップには、1Gbps対応モデルと10Gbps対応モデルが用意される。

 「StorageSecure」は、定義されたビジネスポリシーに基づいてNAS内に保存されたデータを暗号化できるセキュリティアプライアンス。ベンダーにかかわらずCIFS/NFSを利用するNASに対応する。

 暗号化にあたっては、すべてのデータを暗号化するかどうかではなく、ファイル/フォルダ単位での暗号化に対応しているので、組織はユーザーの権限/職責、データのロケーションなど、データの内容に基づいたきめ細かなアクセスコントロールを実現できるという。セキュリティポリシーとクライアント認証については、Active Directory、LDAP、NIS(Network Information Service)などとの連携に対応する。

 さらに、いったん暗号化が行われると、権限のないユーザーからアクセスされても継続して判読不能な状態が保たれるため、煩雑な操作を繰り返すことなく、ライフサイクルを通して暗号化を継続可能。一方で、NAS上で動くファイルバックアップ、レプリケーション、スナップショットといった機能は、データが暗号化された状態でも以前と変わることなく利用できるとのこと。

 加えてStorageSecureでは、監査/セキュリティ管理機能を通じて暗号鍵を一元的に保管・管理可能なことから、NAS内の重要データへのアクセス情報を追跡でき、データ改ざん防止を実現するとしている。

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(石井 一志)
2012/10/30 14:38