CSK Win、暗号化機能「BitLocker」管理ツールのWindows 8対応版


 株式会社CSK Winテクノロジ(CSK Win)は26日、Windowsに搭載された暗号化機能「BitLocker」を導入したPCを管理する「PerfectWatch for BitLocker」において、Windows 8に対応した新版を発売した。

 BitLockerは、Windows VistaからOSに搭載されているHDD暗号化機能。暗号化のためのソフトウェアを別途購入せずに暗号化を施せるというメリットの反面、BitLockerを適用したPCを大規模に運用するには、管理が複雑になるという課題がある。

 CSK Winは、「PerfectWatch for BitLocker」を2009年3月より提供し、BitLocker導入環境における回復キーの集中管理、各端末のHDD暗号化状態のリモート管理を実現することで、効率的な集中管理を支援してきた。

 2009年10月にはCD-ROMを用いたワンタイムパスワード機能、2011年6月にはクラウド版を提供するなど、継続的な機能強化を行ってきた。今回、Windows 8の発売と合わせて、Windows 8対応の新版をリリースする。

 ラインアップは「Cloud Edition」と「On Premise Edition」の2種類。基本機能としては、管理対象PC上のエージェントが定期的に自己の暗号化状態をサーバーに通知、GUIでPCのBitLockerによる暗号化状態を一括表示、セキュアな復旧運用(エンドユーザーに回復キーを通知後、回復キーを再作成し、旧回復キーを破棄)、暗号化状態の一覧をCSV出力――といったことが可能。

 新版の「Cloud Edition」では、従来の機能をすべて継承しつつ、Windows 8を含めたBitLockerの集中管理を実現する。SQL Azure Databaseによるクラウド型データベースを使用し、自社内にサーバーを設置しないため、導入・管理コストが軽減でき、外部持ち出し用PCだけをPW48 Cloud Editionで管理するといった小規模運用に適するという。価格は初期費用が10万円(税別)、月額費用が50円(同)/PC。

 一方の「On Premise Edition」は、大規模ユーザーで利用する場合に価格メリットが大きなライセンス体系となっている。価格は初年度・PC1000台までが100万円(税別)、以降1000台ごとに30万円(同)追加。次年度以降は1000台ごとに30万円(同)。サーバー構築費用は含まない。

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