ヴイエムウェア、1ソケットサーバー専用の新ライセンス「vSphere Standard Limitedエディション」

5~15台のサーバー統合向け、NEC・日立・富士通からのみ提供


 ヴイエムウェア株式会社は25日、日本電気株式会社(以下、NEC)、株式会社日立製作所(以下、日立)、富士通株式会社と協業し、VMware vSphereにおいて、1ソケットサーバー専用の新ライセンス「VMware vSphere Standard Limitedエディション」(以下、Limitedエディション)を提供すると発表した。日本のみに設定されたライセンスで、NEC、日立、富士通の3社を通じて、サーバーとセット販売の形態で提供する。

 ヴイエムウェアの仮想化製品は従来、2ソケットサーバーを用いた、比較的規模の大きなシステムで多くの実績を積み重ねており、中小企業向けのパッケージである「VMware vSphere Essentials Kit」「VMware vSphere Essentials Plus Kit」についても、ライセンス形態は2ソケットサーバー×3台の構成に最適化されている。

 一方、今回提供される「Limitedエディション」は、1ソケットサーバーに最適化されたライセンス形態で、従来のライセンス形態ではオーバースペックになりがちな、5~15台規模のサーバー統合を適切なコストで実施できるとのこと。

 また「Limitedエディション」では、永続的ライセンスではなく、ノード固定型のライセンスを採用。これによって、「VMware vSphere Standardエディション」と同じ機能をより低価格で利用できるようにした。具体的には、vMotionや重複排除バックアップ機能の「VMware vSphere Data Protection」を利用できる。

 なお、NECと富士通からは11月より、日立からは2013年第1四半期より、それぞれ提供される予定だ。

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(石井 一志)
2012/10/25 15:01