DNP、タブレット端末とデジタルペンを活用した業務支援サービス


 大日本印刷株式会社(DNP)は、タブレット端末とデジタルペンを活用した入力支援システム、電子カタログなどを活用した営業支援システムを連携させ、商談の開始から申込手続きまでの業務を一貫して支援するサービスを提供する。

 同社は「タブレット端末を活用する企業は今後ますます広がると予想される。しかし、タッチ入力に不慣れなユーザーも多く、入力作業の簡便化が求められている」と指摘。

 そこで今回、デジタルペンなどの多様な入力方式に対応することで、幅広いユーザーが利用しやすい入力支援システムと、商談時にタブレット端末で商品紹介などを行う営業支援システムを組み合わせた、業務支援サービスの提供を始める。

 入力支援システムは、キーボード入力、タッチ入力、ペン入力のほか、専用紙を使ったデジタルペン入力などの各種入力方法に対応。各企業が運用する既存のシステム、また、はDNPが提供する営業支援システムと組み合わせ、商品の説明と申し込み情報の入力を1台のタブレット端末で行えるようになる。

 例えば、入力項目が少ない場合やタブレット端末に慣れているユーザーは、キーボードでの入力か先がとがったタッチペンで端末画面に直接文字を書くことで入力。入力負荷を軽減し、店頭やイベント会場などでの申込受付を迅速化するという。

 入力項目が複雑な場合やタブレット端末に不慣れなユーザー向けには、専用の記入用紙とデジタルペンを組み合わせた入力方法を提供。デジタルペンで記入した手書き文字は、瞬時にデジタルデータとしてタブレット端末に転送される。また、タブレット端末に蓄積された個人情報などのセキュリティ性の高いデータを、DNPのデータセンターに送信して一括管理することも可能で、入力システムの構築から運用・保守までのトータルなサービスも提供できるという。

 価格は、デジタルペンが2万5000円~3万円/本(購入法数により変動する)。専用の記入用紙は個別見積もり。入力システム開発費やタブレット端末費は別途。DNPデータセンターを利用した場合の初期費用は100万円から、月額費用は20万円から。

 事例としては、太陽生命保険が営業職員の携行用に1万本のデジタルペンとタブレット端末を導入し、保険契約の申込手続きを簡略化しているほか、香川県が救急車50台にタブレット端末とデジタルペンを1本ずつ配備し、救急出動時の傷病者情報の記録に利用しているという。

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(川島 弘之)
2012/10/18 12:08