「IIJ GIO仮想デスクトップサービス」のセキュリティ機能を強化

ゼロデイ攻撃対策や端末認証のオプションを提供


 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は3日、Windowsのデスクトップ環境やアプリケーションをクラウドサービスとして利用できる「IIJ GIO仮想デスクトップサービス」のセキュリティ機能強化を発表した。新たに「ZeroDay攻撃対策オプション」「端末認証オプション」「アンチウイルスオプション」を追加し、10月より提供する。

 IIJ GIO仮想デスクトップサービスは、企業向けにWindowsデスクトップやアプリケーションを仮想化し、どこからでもネットワーク経由で利用可能にするサービス。

 今回、セキュリティ強化のため、「ZeroDay攻撃対策オプション」「端末認証オプション」「アンチウイルスオプション」の3つの新機能を追加した。

 「ZeroDay攻撃対策オプション」は、株式会社フォティーンフォティ研究所の標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai」を採用し、プログラムの動作を解析して排除する仕組みを搭載。パターン情報がまだ配信されていない未知の脆弱性が悪用する攻撃(ZeroDay攻撃)や、Web感染型マルウェアの検知・防御を行う。仮想デスクトップを用いてPC環境をDMZセグメントでの運用と組み合わせることで、標的型攻撃対策を強化するという。

 「端末認証オプション」は、ベーステクノロジー株式会社の認証ソフト「QuiX端末認証」を利用したサービス。認証鍵を各端末に配布し、サーバー側で認証する仕組みにより、手軽かつ安価に端末認証を実現するという。事前に登録された端末以外のリモートアクセスを不可とすることで、私用端末での社内ネットワーク接続を制限でき、情報漏えいなどのリスクを低減できる。

 「アンチウイルスオプション」は、トレンドマイクロ株式会社の「ウイルスバスター コーポレートエディション」を採用し、複数端末のウイルススキャン同時実行によるシステム過負荷状態を防ぐなど、仮想デスクトップ環境に最適化されたアンチウイルス機能を提供する。

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