シトリックス、パーソナライズされた仮想デスクトップを実現する「VDI-in-a-Box 5.1」


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(シトリックス)は30日、オールインワンのVDIソリューション「Citrix VDI-in-a-Box」の新版「同 5.1」を発表した。

 Citrix VDI-in-a-Boxは、オールインワンの仮想デスクトップ構築ソリューション。仮想アプライアンスとして提供され、x86サーバー上で稼働するハイパーバイザー(XenServer、Hyper-V、VMware)上へ容易に展開・導入できる点が特徴だ。また、高価な共有ストレージ、特別な管理サーバーやロードバランサーなども必要なく、容易に導入することができる。

 新版ではパーソナルvDisk技術を統合し、各ユーザーの仮想デスクトップに個人専用の環境を組み合わせて提供できるようになった。ユーザーが独自にインストールしたアプリケーション、データ、設定情報を保持しつつも、別々の仮想デスクトップイメージを作成するのではなく、1つのマスターイメージのみを管理する“プール型”VDIの利点を同時に提供可能なため、管理工数を軽減。さらに、データセンターにおけるストレージコストを最大90%削減するという。

 また、Google Earth向けの最適化、Active Directoryのフェイルオーバーのサポート、Windows 8のベータ対応などの強化を実施。加えて、従来サポートしていたWindows XP/7にのみならず、Windows Server 2008 R2のデスクトップ仮想化をサポートしたため、XenAppやXenDesktopを使わなくても、コスト効率の高い形でWindows Server環境のデスクトップ仮想化が可能になったとしている。

 なお、VDI-in-a-BoxからXenDesktopへのライセンスの移行にも対応しており、ユーザーの必要性に応じたアップグレードを行えるとのこと。

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