日本HP、レッドハットのインメモリデータグリッドを利用したアプリサーバー高速化ソリューション


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は29日、オープンソースのインメモリデータグリッドを活用してアプリケーションサーバー高速化を実現する「アプリケーションサーバー高速化ソリューション」を発表した。アプリケーションサーバー層で大量データの高速処理を可能にし、データベースサーバーの負荷軽減および運用コスト削減を図る。

 「アプリケーションサーバー高速化ソリューション」は、レッドハットのインメモリデータグリッドソフト「Red Hat JBoss Data Grid」と、日本HP製のサーバー/ストレージ、導入コンサルティングサービスをパッケージ化したもの。その中核となる「Red Hat JBoss Data Grid」は、あらゆる種類のデータを柔軟に格納し、キーバリューストア(KVS)で管理できる特徴を持つほか、大規模なインメモリデータグリッド環境をリニアにスケールできるため、ユーザーやデータ量の増加に応じて、アプリケーションサーバー層のスケールアウトを実現する。

 ハードウェアとしては、高集約・省電力な日本HPのブレードサーバー「HP BladeSystem」や高速・低遅延のネットワークであるInfiniBand、ブレード集約型iSCSIストレージ製品「HP P4800 G2 BladeSystem SAN ソリューション」などを採用。導入コンサルティングとあわせてパッケージ化した。

 日本HPによれば、このソリューションを利用すると、大量のデータ処理をアプリケーションサーバーで迅速に行えるようになるので、アプリケーションサーバー層での高可用性を担保するとともに、データベースサーバーの負荷軽減と運用コスト削減を図れる点がメリットという。

 なお同社では、データベース(RDBMS)との違いを含めて「Red Hat JBoss Data Grid」の性能特性を調査し、適切な適用領域を見極めるために、このソリューションの社内検証を実施しているとのことだ。

関連情報