富士通システムズ・ウエスト、非常時の事業継続にも利用可能な「クラウドリストアサービス」


 株式会社富士通システムズ・ウエストは24日、ユーザー企業のシステムをまるごとリモートバックアップするサービス「クラウドリストアサービス」を発表した。単にバックアップするのみならず、非常時のバックアップ基盤としても利用できるのが特徴で、10月1日からの販売開始を予定している。

 「クラウドリストアサービス」は、アプリケーションやデータといった、ユーザー企業のシステムをまるごとバックアップするサービス。バックアップには富士通四国システムセンターのデータセンターを利用し、差分だけを転送する方式によってネットワークコストを抑えている。

 また、非常時には同センターの仮想IaaS基盤を利用して、ユーザーの事業継続を支援する点が特徴。具体的には、平常時のバックアップイメージを仮想IaaS基盤にリストアし、ネットワークの接続先を切り替えることで、災害時用のバックアップ環境を立ち上げる仕組み。バックアップシステムの常時稼働やバックアップ用サーバーの事前準備が不用なため、事業継続対応を安価に実現する。

 さらに、運用設計、稼働テスト支援、ユーザー企業サイトへのエージェントソフト導入支援、IT-BCP訓練サービスまでの豊富なオプションメニューを順次提供する予定で、ユーザー企業の事業継続をトータルに支援できるようにするとのこと。

 価格は、初期導入サービスが60万円(税別)から、月額4万8000円(税別)から。

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(石井 一志)
2012/8/24 15:33