富士通、既存アプリの業務ロジックを日本語設計書化するサービス


 富士通株式会社は15日、既存アプリを基に新しいシステムを作り出すサービス「APMモダナイゼーションサービス for Cloud」において、株式会社富士通アドバンストソリューションズ(FASOL)が開発した「設計書化モダナイゼーションサービス」を追加し、販売を開始した。価格は個別見積もり。

 設計書化モダナイゼーションサービスは、COBOL、PL/I、BAGLES IIで記述された既存アプリ資産の業務ロジックを日本語設計書に変換するサービス。変換した設計書からJavaソースを生成し、その動作テストを行うことで、短期間・低コストで業務システムの再構築が可能になるという。

 設計仕様がドキュメント化されていなかったり、長い間利用してきて複雑化してしまったりした既存アプリ資産に効果的。定型化した日本語設計書に変換するため、保守性が向上する。

 日本語設計書へ変換した後は、業務アプリの開発ツール「BAGLES」の基本機能を核にして開発した業務開発支援ツール「InterDevelopシリーズ」を活用して、Javaソースを生成する。

 また、日本語設計書からJavaソースの動作テスト項目の候補を自動抽出し、テスト仕様書の作成とその仕様書での単体テストを実行できる。このため、開発期間の短縮やコストの削減が図れるとともに、再構築の際は従来システムの機能が漏れることを防ぎ、品質を確保できるという。

 APMモダナイゼーションサービス for Cloud全体で、2015年度末までに230億円の売り上げを目指す。

関連情報