富士通、スマートフォンと連携した商用車向け運行管理システムをクラウドサービスで提供


 富士通株式会社は3日、商用車向けの運行管理クラウドサービス「TRIAS/TR-SaaS for Smartphone」を発表した。デジタコ版運行管理システム「TRIAS/TR-SaaS」をベースに、富士通九州システムズが開発したとのことで、提供は同日より開始する。

 「TRIAS/TR-SaaS for Smartphone」は、Androidスマートフォンで収集した車両の運行情報やドライバーの作業情報を、クラウドサービスで管理・分析する運行管理サービス。スマートフォンとSaaSを連携させることで、コストや運用負荷の大幅な削減と、短期導入を可能にしたという。

 具体的には、GPSを利用して車速情報や位置情報などの運転情報をリアルタイムに記録できるほか、センター側で社員の位置情報をリアルタイムに把握し、タイムリーに作業指示を行えるオプションも用意した。さらに、配送や訪問に関する作業記録をもとにして日報を自動作成できる機能により、ドライバーが帰社後に行う作業時間を大幅に短縮できるとのこと。

 また、一般的な運行管理の評価対象は制限速度を超える範囲のみだったが、制限速度を超過していない部分も含めて運転技術を評価できるエコ&セーフティドライブ機能を搭載している点も特徴。デジタコが装備されていない車両を保有する企業でも、これらの機能を活用することで、業務効率や燃費向上によるコスト削減、安全運転による輸送品質の向上、環境貢献への取り組みを強化し、業務改革につなげていけるとした。


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(石井 一志)
2012/8/3 12:55