AWS、クラウド上でのデータベース運用に適した高性能ストレージオプション


 米Amazon Web Services(AWS)は2日、Amazon EC2向けのストレージサービス「Amazon Elastic Block Store(EBS)」において、データベース運用向けの高性能ストレージオプション「Provisioned IOPS」を発表した。

 Amazon EBSは、Amazon EC2インスタンスから外部ストレージとして利用できるブロックストレージ。今回追加されたProvisioned IOPSでは、必要なスループットレベルを設定することが可能で、現在は1ボリュームあたり最大1000IOPSまでのスループットに対応する。また、複数のボリュームをストライピング(RAID0)構成にして、数千IOPSの性能をアプリケーションに提供することも可能で、今後は、1ボリュームあたりのスループット上限をさらに向上させるという。

 AWSによれば、これらのボリュームは一貫性のあるパフォーマンスを発揮できるため、データベースのストレージやトランザクション処理、そのほかの重いランダムI/O処理に向くとのこと。

 価格は、東京リージョンの場合、ストレージ容量1GBあたり月額0.15ドル、1 provisioned IOPSあたり月額0.12ドルの従量課金となる。

 またAWSでは、EBSボリューム上で提供されるIOPSのフル活用を可能とするため、Amazon EC2がEBS-Optimizedインスタンスを起動できるようにした。このインスタンスを利用すると、使用されているインスタンスの種類に応じて500Mbpsから1000Mbpsの間で、Amazon EC2とAmazon EBSの間に専用スループットを提供する。

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(石井 一志)
2012/8/2 12:46