米Oracle、SQL Server環境からMySQLへの移行ツールを提供


 米Oracleは25日(米国時間)、MicrosoftのSQL ServerからMySQLへの移行を可能にする新ツールを発表した。Oracleでは、SQL Server 2012からMySQLへの移行により、データベースのTCOが最大90%削減できるとアピールしている。

 新移行ツールは、MySQLのビジュアルデザイン、開発、管理を行える「MySQL Workbench」に組み込まれ、SQL Serverのデータベーステーブルおよびデータを、時間や手間を省きながらMySQLへ移行可能。このMySQL Workbenchを利用することで、SQL Server開発者やDBAは、容易に既存アプリケーションを変換し、Windows上またはその他のプラットフォーム上のMySQLで稼働させられるという。

 あわせて、Windows向けの新アプリケーション「MySQL Notifier」が提供され、SQL Serverと同じような見た目、操作感で、MySQLのデータベースインスタンスをモニタ、開始、停止できるようになった。

 また今回は同時に、新たなアプリケーションプラグイン「MySQL for Excel」を発表。これにより、MySQLに関する技術的な予備知識がなくてもExcel内のMySQLデータへシームレスにアクセスし、操作を行えるとのこと。

 さらに、Windows向けのMySQLインストーラがバージョンアップし、高度なセキュリティやロギング機能の設定が可能になったとしている。

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(石井 一志)
2012/7/27 12:43