IIJ、米国でグリーの基盤を利用するソーシャルアプリ事業者へ専用クラウドサービスを提供


 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は24日、グリーのSNS基盤を活用して米国へゲームやアプリケーションを提供するソーシャルアプリケーションプロバイダ向けに、クラウドサービス「GREEクラウド powered by IIJ GIO US」を提供開始すると発表した。

 このサービスは、米国で2012年3月より開始されたクラウドサービス「IIJ GIO USサービス」を活用し、ソーシャルアプリケーションプロバイダが、アプリケーションの配信環境を米国内でより手軽に構築できるクラウド基盤を提供するもの。ユーザーの必要にあわせて選択できるよう、仮想サーバーから専用サーバーまで、利用用途に合わせた4種類のメニューを用意した。

 また、各メニューともネットワーク通信料金が含まれているほか、基本メニュー以外にFusion-io製の半導体ストレージを搭載したサーバーの提供も可能なため、会員規模や提供するアプリケーションの特性に合わせて必要な基盤を選択し、定額制で利用できるとのこと。

 さらに導入にあたっては、クラウド環境の構築から運用までをIIJの専門エンジニアがトータルでサポートするので、米国内にオフィスを持たないユーザー企業であっても、安心して利用可能。日本での契約にも対応し、日本円/ドル建ての2通りから支払い方法を選択できる。

 なお、「IIJ GIO USサービス」は主に西海岸に設備を構築しており、米国内の主要IXや米国内のソーシャルネットワーク事業者に対して高い接続性を実現している点も特徴。米国内に構築したIIJ独自のバックボーンネットワークを通じて、東海岸にもシームレスに接続できるとしている。

 価格例は、1ICU(CPU性能指標)、1GBメモリ、30GBディスク(IP-SAN)の仮想サーバープラン「V10」が月額65ドル、24ICU、48GBメモリ、300GBディスク(RAID 1)の物理サーバープラン「X240」が月額1220ドル。

関連情報