コジマがネットワークインフラを再構築、バックアップ回線に3G回線を採用


 株式会社アイティフォーは18日、株式会社コジマの基幹ネットワークインフラ構築を行い、2012年1月より稼働を開始したと発表した。導入後、通信コストの4割削減に成功したという。

 コジマ全国208店舗および本社、データセンターなど全拠点のネットワークインフラを冗長化を含めて再構築したもの。回線サービスも見直し、「フレッツ・VPNワイド」を中心としたネットワーク構成とした。専用回線からVPNに移行することで、メイン回線の通信コストを4割削減したという。

 また、フレッツ・VPNワイドと全拠点を結ぶバックアップ回線には、受信時最大7.2Mbpsの通信が可能な3G回線を採用した。それまでは128KbpsのISDNを用いており、帯域や従量制でかさむ通信費などが課題となっていたという。

 全拠点でそれぞれ二重化されたルーターは、1台をメイン回線へ、もう1台はバックアップ用の3G回線へ常時接続する形態とした。3G回線を常時接続することで、災害時などの回線混雑時に「バックアップ回線につながらない」という心配がなく、また障害時に「バックアップ用ルーターが故障していた」といった不安もないとする。

 ネットワークの監視はアイティフォーのコールセンターが24時間365日体制で行う。メイン回線に障害が発生した際は自動的に3G回線へ切り替わり、復旧後は自動でメイン回線に戻る。これにより信頼性を向上したとしている。

関連情報
(川島 弘之)
2012/7/20 13:16