日本HP、処理能力を2倍に向上させたシンクライント端末「HP t510 Thin Client」


HP t510 Thin Client

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は19日、従来モデルと比べて約2倍の処理能力を備えたシンクライアント端末「HP t510 Thin Client」(以下、t510)を発表した。仮想化デスクトップ向けの端末としてだけでなく、コールセンターや医療分野などの専用端末としても利用できるという。価格は2万9400円から。

 「t510」は、デュアルコアCPU「VIA Eden X2 U4200」と高性能グラフィックス機能「VIA ChromotionHD 2.0」を搭載したシンクライアント端末。これによって、仮想デスクトップ環境を使用しながらローカルでIP電話を使用するなど、マルチタスク処理時にも優れたパフォーマンスを提供可能なほか、CPUに負荷をかけず、映像などのリッチコンテンツをスムーズに再生できる。

 管理についても、従来のシンクライアントと同様、「HP Device Manager」からのリモート管理に対応。初期設定時間の短縮、プロトコルやアプリケーションのバージョンアップへの迅速な対応を行えるとのこと。

 ラインアップには、Windowsアプリケーションと親和性の高いWindows Embedded Standard 7モデルとWindows Embedded Standard 2009モデル、セキュアな独自OS「HP ThinPro」搭載モデル、OSレスで端末設定が不要なスマートクライアントモデルなどを用意する。なおWindows Embedded Standard搭載モデルについては、業務環境の変化に応じて、OSを後から「HP ThinPro」に変更したりスマートクライアントへ変更したりすることも可能だ。

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