日立ソリューションズ、可用性を低コストで強化できるSSOソフト新版


 株式会社日立ソリューションズは5日、シングルサインオン(SSO)ソフト「SRGate クライアントエージェント」の新版を7月9日より販売開始すると発表した。運用時の可用性を高める新機能が追加されている。

 SRGate クライアントエージェントは、ユーザー管理データベースで管理しているID/パスワード、暗号化技術を用いて管理するID/パスワードなどを、各アプリケーションのログイン画面に自動代行入力してくれるSSOソフト。

 今回の新版ではまず、IDやパスワードなどの認証情報をユーザーのクライアントPCに一時保管する機能が追加された。具体的には、初回ログイン時に、認証データベースサーバーから認証情報をクライアントPCに一時保管することで、従来は業務システムへのアクセスごとに必要であった認証データベースサーバーの認証情報へのアクセスが不要になる。

 この機能を利用すると、1台の認証データベースサーバーで運用している場合でも、障害発生時にはクライアントPCに一時保管した認証情報を利用して業務システムにログインできるため、業務システムの継続利用が可能になる。可用性を高めるために、複数台の認証データベースサーバーによる冗長構成を利用するケースも多いが、今回の最新版では1台の認証データベースサーバーで耐障害性を高めるので、サーバー構築および運用にかかる費用を削減できるとのこと。

 また、クライアントPCに一時保管された認証情報で各業務システムにログインできるため、ログインの処理にかかる時間を短縮し、分散拠点など、性能が低いネットワーク回線を利用する場合も、円滑な業務の遂行が可能になる点もメリットとしている。

 価格例は、100ユーザーの場合で73万5000円、1000ユーザーの場合では525万円となる。提供開始は10月9日の予定。

関連情報