日商エレがアイネットと提携、横浜データセンターを開所


 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)と、そのグループ企業であるインフォリスクマネージ株式会社は4日、株式会社アイネットとデータセンター分野で提携すると発表した。アイネットのデータセンター基盤を活用し、日商エレの「横浜データセンター」を6月上旬に開所している。

 横浜データセンターは、都心から約37kmの神奈川県横浜市に開所された都市型データセンター。海岸線から約9km、標高48mに位置し、災害リスクを考慮して水害や液状化の危険が少ない硬質な地盤に建設されているという。

 また、ハイブリッドTASS構法による免震構造の建物や冗長構成を採用した電源・空調などの設備を備えており、事業継続計画(BCP)やディザスタリカバリ(DR)に対応したデータセンターとしても利用可能とのこと。特に電気については、特別高圧6万6000Vを2系統で受電し、発電装置は停電時にも48時間連続運転が可能。燃料自動給油システムも採用されているため、災害時でも継続して運転できるとした。

 なお日商エレでは、大阪の「堂島データセンター」に加えてこのセンターでもハウジング、コロケーションなどのサービスを提供する一方で、大阪・横浜の両拠点を連携させたクラウドサービス、BCP・DRサービスなど、データセンターサービスの拡充を図る考えだ。

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(石井 一志)
2012/7/4 14:46