富士通とヴイエムウェア、南海電鉄のプライベートクラウド化を支援


 富士通株式会社とヴイエムウェア株式会社は、南海電気鉄道株式会社(南海電鉄)の基幹システム、インターネット関連システム、経理関連システム、旅行代理店向け特急券予約システムにおいて、仮想化によりサーバー台数を85%削減。南海グループのシステム運用管理を行う南海マネジメントサービスとともに、南海グループのデータセンターにプライベートクラウド環境となるICT基盤を構築したと3日、発表した。

 南海電気鉄道では、継続乗降人員数が減少傾向にある中、安全な運転を継続し乗客に安心を提供するため、あらゆる分野での信頼性向上とコスト削減が課題となっていた。

 同社は従来、各事業所で人事給与システム、OAシステム、収入管理システムなどの業務システムごとにサーバーを持ち、それぞれでシステム管理を行っていた。今回プライベートクラウドを構築し、システムごとに管理しているサーバーを仮想化することで、合計70台保有しているサーバーを10台に集約。サーバーの一括管理を実現することでシステム管理業務も効率化した。

 システムの概要としては、「VMware vSphere 5」でサーバーを集約し、「VMware vSphere HA」を用いて高可用性を実現。サーバー・ストレージにvShpere 5と親和性の高いという富士通製ハードウェアを活用した。

 今後の取り組みについては、同クラウド環境を活用し、南海グループ全体のICT基盤のデモンストレーション基盤として発展させる予定としている。

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