日立、Xeon E5-2400シリーズを搭載した仮想化向けサーバーブレードやストレージ拡張ブレードを発売


 株式会社日立製作所(日立)は27日、ブレードサーバー製品群「BladeSymphony」において、サーバー仮想化やクラウドサービスのシステム基盤に適したサーバーブレード「BS500」と周辺機器のラインアップを拡充すると発表した。あわせて、サーバー仮想化環境の導入・運用支援ソリューションのメニューを強化し、6月29日より提供する。

 BS500は、サーバー仮想化やクラウド、大量データを扱うシステムなどの基盤に求められる処理性能、拡張性、運用・管理機能を備えたサーバーブレード。4月に、最新世代のインテル製CPUであるXeon E5-2600シリーズの搭載製品「BS520Hサーバブレード」を提供していたが、今回は廉価版CPUであるXeon E5-2400シリーズを採用した「BS520Aサーバブレード」を新たに製品化した。

 1サーバーブレードあたり16コアまでの拡張に対応するほか、メモリスロットを12スロット装備しており、メインメモリを最大384GBまで搭載できるため、サーバー仮想化に適しているという。価格は42万4200円から。

 オプション製品では、大量データを取り扱う業務への対応を強化する「ストレージ拡張ブレード」を新たに提供する。これは、サーバーブレードと同じサイズの筐体に最大6台のHDD/SSDを搭載し、ストレージ容量を最大5.4TB追加できるストレージブレード。BS520H/BS520Aなどのサーバーブレードに装着することにより、最大8台の内蔵ストレージ、最大7.2TBまで容量を拡張できるため、外付けのストレージを追加しなくとも柔軟にストレージ容量を拡張可能になるとしている。

 また、キャッシュバックアップ機能付きのRAIDカードを採用しているので、万一の停電時にもデータを保護可能。さらに、SASカードを搭載すればLTOオートローダなどのバックアップ装置に直接接続できるようになるため、バックアップサーバーなどにも利用できるとのこと。価格は23万6250円から。


BS520Aサーバブレード(左)とストレージ拡張ブレード(右)

 加えて、エントリークラスのディスクアレイ「BR1650」も提供する。従来製品と比べて50%の省スペース化、約2倍の大容量化を実現しており、大量データを扱うITシステムの集約率向上に寄与するとした。

 このほか、システム構築やサーバー仮想化環境の設定などを完了した状態でサーバーを納入し、操作トレーニングなどの運用支援や、障害時における問題解決支援などもセットにした「かんたん仮想化ソリューション」において、BS500シリーズを対象に追加。BSシリーズとVMware vSphereによるサーバー仮想化環境を提供する。

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