日立、コープネット事業連合の物流をプライベートクラウド化


 株式会社日立製作所(日立)は19日、8地域生協(コープ)が加盟する生活協同組合連合会コープネット事業連合(以下、コープネット事業連合)において、コープデリ宅配事業を支える物流システム基盤「コープデリ宅配物流統合システム」をプライベートクラウドで構築し、本格稼働を開始したと発表した。

 コープネット事業連合は、神奈川県を除く関東・信越1都7県の8地域生協が加盟する事業連合で、8地域生協の商品・システム・物流などの共通基盤を整備し、コープデリ宅配・店舗・サービス事業などのチェーン本部機能を担っている。従来、コープネット事業連合の情報システムは、地域生協ごとに構築・運用していたが、構築・運用コストの削減に向けて、2007年以降、システムの集約・統合を積極的に進めている。

 その一環として、コープデリ宅配事業の物流システムのデータベース、バックアップシステム、および従来15カ所の集品センターで個別に構築・運用してきた集品業務用サーバーのシステム基盤を、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」と仮想化機構「Virtage」を活用したプライベートクラウド環境に移行し、「コープデリ宅配物流統合システム」として集約した。

 「コープデリ宅配物流統合システム」のサーバー環境には、ブレードサーバー「BladeSymphony」の小型高集積モデル「BS320」を採用し、Virtageを適用。ストレージ環境にはミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2500(AMS2500)」を採用した。

 ブレードサーバーの採用によりサーバー台数を約1/4にするとともに、バッチ処理時間を従来比で約40%、消費電力量も従来比で約40%削減したという。

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(川島 弘之)
2012/6/19 13:35