ラドウェアとNEC、OpenFlow/SDNにおけるセキュリティソリューション開発で協業


 日本ラドウェア株式会社は14日、OpenFlow/SDNにおけるセキュリティソリューション開発で、日本電気株式会社(NEC)と連携することに合意した。

 OpenFlowは、ソフトウェアによってネットワークを制御する「Software-Defined Networking(SDN)」を実現するための標準技術。このOpenFlowに対応した「UNIVERGE PFシリーズ」をNECが製品化している。

 一方、ラドウェアのDDoS防御対応製品「DefenseProシリーズ」はセキュリティ専用ハードウェアによる高いパフォーマンスと、独自の振る舞い検知型防御システムによる、昨今の複雑化するDDoS攻撃から自動的にネットワークを保護する製品。

 今回、ラドウェアはNECとともに、両製品を組み合わせたOpenFlow/SDNをベースとしたセキュリティソリューションの提供で、戦略的提携に合意した。

 両製品の連携により、従来よりシンプルな設定でDDoS攻撃を防御できるソリューションを開発する。これまでDDoS攻撃からネットワークを保護するためには、NetFlowやBGPなどの比較的複雑なプロトコルや、GREなどのトンネリング技術を設定したネットワークを構築する必要のある場合があった。そこでOpenFlowの技術を用いることで、非常にシンプルな設定でネットワークを保護できるようになるという。

 具体的には、UNIVERGE PFシリーズで構築された環境において、OpenFlowのフローテーベルウに記録されるカウンタ情報をもとに異常な通信を検出。疑わしい通信量の変動を検出した保護対象ネットワークあての通信を、DefenseProにリダイレクトさせることで、攻撃トラフィックのみを効率よくブロックできるという。

 両社は新ソリューションの開発を進め、国内・海外市場へ提供していく方針。

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