マクニカネットワークス、米PeerAppの完全透過型ネットワークキャッシュ装置を販売開始


 マクニカネットワークス株式会社は12日、米PeerAppと販売代理店契約を締結し、キャリアグレードのキャッシュソリューション「PeerApp UltraBandシリーズ」を7月1日より販売開始すると発表した。価格は1698万5000円(税別)から。

 PeerApp UltraBandシリーズは、ネットワークや通信への影響を与えることなく容易に導入できる、完全透過型のキャッシュアプライアンス。オリジナルサーバーおよびネットワークに対して完全に透過的なため、コンテンツが削除・変更された場合でも、誤って古いコンテンツをキャッシュから提供することがないほか、非対称通信にも影響を与えることなく利用可能という。

 また、人気コンテンツを自動で検出するため複雑な設定は不要で、コンテンツの人気度により自動的に最適化され蓄積されたキャッシュデータからコンテンツが供給されるので、上位回線の利用帯域を30~60%削減し、回線コストを抑えられるのもメリット。さらに、ユーザーのダウンロード速度も4~20倍向上し、QoE(Quality of Experience)を飛躍的に高められるとした。

 加えて、グリッドアーキテクチャによりトラフィックの増加にスムーズに対応可能で、トラフィックの伸びに合わせて、1システムで最大48Gbpsまで拡張できるとのこと。なおプロトコルは、HTTPダウンロード、HTTPビデオ、各種ソフトウェアアップデート、P2Pに対応しており、インターネット上の約70%のトラフィックをキャッシュ対象にできるとしている。

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(石井 一志)
2012/6/12 14:45