ユニアデックス、サービス要員にiPadとAndroidスマートフォンを各1000台配布


 ユニアデックス株式会社は5日、ICT機器の保守対応を行っているサービス要員1000名に、iPadとAndroidスマートフォン「htc EVO」を各1000台配布すると発表した。5月中旬の時点では、各900台がすでに配布されており、10月までにすべての配布を完了する予定という。

 ユニアデックスは以前から、「サービス・サポートシステム(以下、SSS)」を自社に構築して、サービス要員に配布しているGPS対応携帯電話と連携した保守体制をしいてきたが、今回の配布は、移動中の時間の有効活用が目的。ユニアデックスのデータセンターに集約されているドキュメント・写真・動画などの保守情報、またWebで公開されているベンダーのメンテナンス情報などに、サービス要員が移動中にアクセスできるようになるため、情報収集能力が向上し、結果として現場での対応力を一層向上させられるとした。

 一方、保守現場では、配布された端末で機器にはりつけられたバーコードを読むだけで、正確かつ迅速に部品情報を読み取れるようにする。これにより、移動中に収集していたメンテナンス情報との連携がよりスムーズになるほか、現場での解決が困難で、ユニアデックスのサポートセンターの助言が必要になる場合、電話だけでは通じにくい状況を、テレビ会議を用いてビジュアルに伝える、といった活用も可能になるとのこと。

 なお、iPadやhtc EVOで収集した各種の顧客情報は、作業終了後にはセンター主導で完全消去されることから、重要情報の流出や機器紛失時の心配ないとしている。

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(石井 一志)
2012/6/5 14:50